
3月11日 前田 仁 永眠いたしました 長い間のご厚誼に感謝いたします 写真集
| 前田 仁 サヌカイト楽器創作者
音楽とは無縁で音符など全く無知であった私は、昭和54年1月1日四国新聞のサヌカイト石器の特集を読み、私の住む金山がその産地であったことを知った。太古の日本列島に住んでいた人たちが、金山で作った石器で生活し、狩猟や自分の命を守る武器として、人と深く関わってきた歴史を思いながら、この石をもう一度工夫してみよう。 この音の再生を手がけて以来、音響工学の専門家や音楽家がしばしば金山を訪れ、カンカン石は不思議とも思えるほど、多くの人との出会いを生み、学術的な助言を受けながら、サヌカイト楽器が誕生した。国内でも善通寺・御影堂、サントリーホールや延暦寺・根本中堂での演奏など、音を大切にしながら育てている。 以前、新宿の百貨店でサヌカイトの音を披露したとき、両親が付き添った車椅子の少年に「本当にいい音でしょう」と何度も話しかける母親がいた。無表情に近い顔を向けた少年に、父親がまた石をたたいて音を聞かせていた。この事が縁でいくつかの施設に石の楽器を送ることになった。人との関わり合いが、よみがえった石の喜びの声を聞 石の中に母の言葉がありました。 1992年9月28日付 朝日新聞記事より
「鼻っ柱が強く、著りたかぶってたんですね。母を亡くしたのち、京都の種智院大学に三年間通いました。お坊さんと祇園で遊ぶようなことも始めたんですが、それまでバカなことと思っていたことが、生活の中で実に意味のあることだなあ、と思えるようになって」ふと、石が気になり始めた。「京都から戻って、東京芸大の打楽器の教授に石を見てもらった。夏でしたが、先生の背広の背中が見る見る汗で丸くぬねていくんです。ウーンと言ったまま、一時間ほど叩いていました」 子供にサヌカイトの不思議や人との出逢いを語る機会も多い
前田 仁 略歴 昭和4年2月17日生まれ 東京工業大学卒 四国通産局勤務を経て豊和開発設立
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前田風鈴について

この石は、1000年で3〜4ミクロン風化します。(東京大学:地質・論文より) この石は、石器の材料でした 金山は、古代人が石器を作っていた山だ・・・と云われて、驚いて、 石の音づくりが始まって、 20数年が、アッと云う間に飛んで行きました。 「この辺が、自分で作る音の限界かなあ」と思いながら、 この石の音、何か、役に立つかなあ? こんな思案をしているところです。 金山産の、サヌカイトの振動特性は、低音域から高音域にかけて、とても広い周波数分布をもっています。 音の成分が人の心を癒したり、植物に音楽を聴かせたり、酒やワインの醸造に音楽を利用するなど、近年、音が生物に反応する効果を求める人達は、世界中にふくらんでいます。 古代中国で石の楽器“磬”がつくられ、宮・商・角・徴・羽、の五音から七音、さらに周代景王と楽官・伶州鳩(BC522年)の問答の中に、12律の音名が「周語」に納まり、今日の音階の原形が2500年前に成立していたこと、12音が6律6呂に区分され、黄鐘・大呂、を軸とした陰陽の音律が明記されるなど、古代の人達が、音によせた整然とした律学と共に ・幼な児の眠りを誘う、やさしい音 ・祭太鼓や鐘、 強烈なリズムで若い人を、乱舞させる音 ・古里や、子供の頃の懐かしさを、思い浮かべる曲 ・讃美歌、声明・詠歌の、祈り中に慈悲と愛の心を、呼びおこす音など 音のもつ不思議な力に驚かされています。 まわりの人から、石の音色には、雌・雄の別が感じられる、と云われたり、 雌・雄、音別の石と、中心を、陰陽五行説の、中央・宮(黄鐘)音とした、8,372HZの高音域を使ってみよう、(ピアノの最高音88鍵は4,186HZ) このクラス、基音の石であれば、50万HZの超音波が含まれるから、脳の活性化で、ボケ防止(私の)に役立つかなあ・・・と、こんな願いを込めた、風玲が出来ました。 作りが、粗雑なのは、72才の老人(私)が、一生懸命つくったものです。御容赦下さい。 坂出市金山 前田 仁 |