孔子廟へ 世代はつながり


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台北孔子廟に「編磬」を再び寄贈したことで 台北市長(馬総統立ち会い)より名誉市民のキーをいただきました 前々日から台湾の各紙に大きく取り上げられていて 儒教の国らしく 親子で台湾と日本の友好に寄与する出来事としてとらえられたようです 下記参照(数字をクリック)にて

      

また下記のような文章で今回の寄贈を歓迎してくれています

日本人父子2代が「磬」を寄贈 台北孔子廟 孔子祭に高らかな楽の音が響く 2014/09/26

今年9月28日は大成至聖先師・孔子生誕2564周年の記念日です。台北市孔子廟は当日午前6時に盛大な孔子祭(釈奠典礼)を挙行します。国家級の伝統である三献礼・雅楽・佾舞・供物献上のほか、海を越えて台湾と日本とを結びつけ20余年にわたる友情のきっかけとなった、歴史的意義のある響石(音のなる石)でできた楽器「編磬」も初めてお目見えします! 

 編磬は大きさの違う16枚の響石で構成され、それぞれ異なる高さの音を出します。上下二層につるされ、八音 (金、石、糸、竹、匏、土、革、木) に分類される石の音は玉音とも呼ばれます。孔子祭においては重要な楽器です。台北孔子廟で長年使われてきた編磬は、実は香川県の前田さん一家から寄贈を受けたものです。1990年、前田仁さんから一通の手紙が孔子廟に届きました。前田さんは、日本大学で教鞭を執っていた藩英仁教授の翻訳を介して、このように申し出ました。「私の故郷で産出される珍しい石は、たたくとリンリンと澄んだ音がします。孔子と儒教を敬う気持ちを表すために、故宮博物院に足を運んで編磬の形状、音の周波数、つり下げる道具などの資料を収集しました。そして地元で産出される讃岐石(学名サヌカイト)を材料として、1年かかって響石編磬を作り上げました。これを台北市孔廟管理委員会に寄贈したいのです」。編磬は孔子の77代目の子孫である孔徳成さんの推薦を経て、1990年孔子祭の前に台北孔子廟に寄贈され、それ以来ずっと孔子祭で使用されてきました。 

 20余年にわたり使用されてきたことから、編磬には一部に破損が見られるようになっていましたが、台湾ではサヌカイトが産出されないため、修復もままなりませんでした。そんな時、運命のめぐりあわせがありました。かつて台北孔子廟で儒家式結婚式を挙げた日本人の水口拓寿さんが、2013年9月に前田さん一家が行った音楽会に参加しました。その席でちょうど前田仁さんの息子前田宗一さんに会った水口さんは、孔子廟の編磬に修復が必要なことを伝えました。それを聞いた前田さんは、当時台湾と前田さんを結びつけ、今は教職を辞して台湾に住んでいる藩英仁教授に頼んで、孔子廟に連絡を取りました。そして、2013年12月に初めて台湾を訪れ、26年にわたって台北孔子廟の釈奠音楽の指揮を務める楽長の孫瑞金先生と編磬の現状について協議しました。前田宗一さんは音律の完全な調和を追求するため、一家が大切に保存してきた、ただ一つ残る編磬を孔子廟に寄贈することで父の儒学文化への尊敬の心を継承したいと、快く申し出てくださいました。
 
 この2代にわたる縁は民国79(1990)年に始まりました。お父さんの前田仁さんは中華民国との深い友情と儒学の交流に貢献したいという気持ちを表すため、故郷の香川県産の讃岐石を用い、注意深い考証・研究に基づいて響石編磬を作り上げ、台北孔子廟に寄贈してくださいました。このことで、台北孔子廟の孔子祭での八音の演奏はいにしえの趣きに富むより完璧な域に達したのです。20年余りの時を隔てて縁によって結び付けられた前田仁さんの息子・前田宗一さんは、お父さんが孔子と儒教を敬う志を伝承し、お父さんに代わって贈磬を孔廟に寄贈したのです。時空を越えた孔子廟の奇妙な縁は、今年の孔子祭に心温まるエピソードを付け加えました。この父子2代の深い友情は、台北孔子廟と香川県の間の音楽を通じた友好の架け橋となりました。
 
 前田一家の長年の協力に感謝するため、今年、台北孔子廟は孔子祭の前日(9月27日)の習儀(リハーサル)に前田宗一さんを招き、孔子を祭る楽生一同と一緒に、海の向こうから来た、讃岐石を使って伝統の作り方で作られた編磬を奏でます。かつてなく壮麗で厳かな孔子祭の音楽を合同演奏します。そして9月28日の孔子祭当日は、郝龍斌市長が自ら「台北の鑰」を前田宗一さんに授与し、前田さん一家の儒学文化伝承および台日友好への貢献に感謝します。また孔子廟は9月27日から、「孔子廟の奇縁・雅楽の伝承 日本・坂出市の前田さん一家寄贈編磬特別展」を開催します。20余年の台日双方の文化交流の逸話を記録し、前田一家2代にわたる編磬の寄贈と本市孔子廟の一部始終について説明します。 

 今年、台北市孔子廟は、年1度の儒家の盛事への参加および盛大な伝統三献礼・雅楽・佾舞・供物献上などの祭祀活動の鑑賞に各界の方々を招くだけでなく、参列の観光客の皆さんにも同様に、讃岐石で作られた、独特の古典的味わいがあり、物語性に満ちた響石の編磬を一目見ていいただきたいと思います。一緒に孔子祭で遙かな楽のたゆたいに逍遥するだけでなく、澄んだ高らかな音色によって繋がれた友好の架け橋にも思いを馳せていただけたらと思います。


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