stone instruments 石の音

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小豆島の光・サヌカイトコンサート    2013年6月1日   小松玲子&松岡淳

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 中山地区にある瀬戸内国際芸術祭の作品「小豆島の光」でサヌカイトコンサートがありました。中山地区は、小豆島のど真ん中の中山間地にあって、千枚田で稲作をし、豊作を祝う農村歌舞伎の奉納が 300 年以上に渡って続けられています。その中山地区に瀬戸内国際芸術祭の作品として、台湾の王文志さんが中山地区の竹 5 千本を使い、幽玄かつ壮大な「小豆島の光」をつくりあげました。

 サヌカイトは、香川県坂出市周辺に分布する安山岩です。サヌカイトは、1300 万年前の瀬戸内海の火山活動で噴出した溶岩が固まってできた岩石です。きめが細かく固いことで知られる特異な岩石です。 ドイツ人地質学者が「サヌカイト」名づけ、学術的にも貴重な岩石です。

 サヌカイトは叩くと澄んだ音がします。そのサヌキカイトを、研究に研究を重ねて、楽器として創り上げたのは、坂出の前田仁さんです。今はご子息で、香川県経済同友会会長の前田宗一さんが、後を引き継いで、その改良普及に努めておられます。石を素材として、ここまで完成した音色をかもし出す楽器は世界でも稀で、サヌカイト楽器は極めて貴重なものです。

 「小豆島の光」とサヌカイトのドッキングという素晴らしい出会いの前に、いろいろな出会いがありました。小豆島は、優れた石の歴史と文化のある島です。その石の歴史と文化は、ジオサイトと世界遺産に値すると私は考えています。そのアドバイスを、香川大学工学部の長谷川修一教授にお願いしています。長谷川先生から、香川県にはサヌカイトという貴重な石があり、しかもサヌカイトの音色が素晴らしいので、一度その音色を聞いてみませんかと誘われました。今年の 2 月、香川県をジオパークにしようという趣旨の会があり、長谷川先生の講演とサヌカイトの演奏会が、前田さんの主催で開かれました。そこではじめてサヌカイトの音色を聞きました。澄んだその音は、日ごろの疲れをぬぐいさってくれ、こころの底からこころを癒してくれました。そのとき思い立ちました。「小豆島の光」の中でこの音が響いたらどんなに素晴らしいだろうと。その場で、前田さんに話したところ快諾を得ました。

 サヌカイトとの出会いから3か月の今日。夢が実現しました。世界で一番素晴らしい、中山棚田にある「小豆島の光」という場所での、世界で一番素晴らしい石の楽器、サヌカイトによる、世界で一番のサヌカイト奏者である香川県出身の小松玲子さんによる演奏会です。

 サヌカイトの澄んだ音が、竹の隙間を通り抜け、棚田にまで響いていきます。雨音、小川のせせらぎ、蛙の鳴き声、おまけにサヌカイトの音色に小鳥たちまでが集まって、さえずっています。自然と一体となった音楽祭です。小豆島の至玉の一日となりました。(平成 25 年 6 月 1 日)



サヌカイト新ユニット LUZ AZUL 結成 12月22日CD「LUZ AZUL」発売
レコーディング風景

LUZAZULレコーディング1 LUZAZULレコーディング2 LUZAZULレコーディング3
 メンバー中央写真 左より 錦田知子(ヴィオラ)喜多形寛丈(作曲・ピアノ)
小松玲子(サヌカイト・パーカッション)常味裕司(ウード)松本泰子(ヴォーカル)
 



12月24日香川県民ホールアクトホールにてデビューライブ終了

LUZAZULデビューライブ1 LUZAZULデビューライブ2
 



瀬戸の島々でサヌカイトコンサートを 文部科学省の補正予算補助金で運営 基本的に無料です

サヌカイトの宇宙

10月10日11時より 香川県男木島コミュニティセンター 演奏COLON 終了しました
10月11日13時より 香川県女木島コミュニティセンター 演奏COLON 終了しました
10月21日13時 大島青松園で小松玲子サヌカイトライブ 終了しました
12月8日13時半より 庵治町 歯アート美術館 COLONサヌカイトライブ終了しました

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この企画で瀬戸内の島々に初めて訪れる機会が多く 船の行き帰りに携帯電話でパシャ記録

瀬戸の島々の風景