ボリス・アンドリアーノフのチェロ 上手かったです第20回定期演奏会（普通なら記念と言うことでしょうが 社団法人になって初だしねえ）私も瀬戸フィルからしばらく離れていて偉そうなことは言えませんので でもコンサート全体で見ると比較的良かった チェロのアンコールソロだけでも十分 3800円なんだから 残念ながら昨年のRシュトラウス同様客入り悪い でも内容はちょい負けくらい 一発大ミスがあったからそれが悔しい 指揮者の山上純司さん派手ではないが丁寧な指揮ぶりで（私音響室にいたので会場とは音が違うし 指揮者の姿も小さい）好感 たくさんの楽団で指揮をし続けている方らしい
1曲目メンデルスゾーン「夏の夜の夢」序曲 いつも1曲目の出来は悪いが今日はまずまずで 判りやすく聴きやすい選曲 ほっとした 2曲目シューマン「交響曲4番」 しっかりとした派手ではないこの交響曲 瀬戸フィルがずーっと観客を惹き付けるにはちと辛い気もする 内向的な情感・曲想の表現が会場にどれくらい充満したか どきどき
3曲目ドヴォルジャーク「チェロ協奏曲」 いよいよ登場 香川でも秋めいてきてチェロの季節だ チェロは人間のように泣いていたりするので（周波数的観察） この時期の定期演奏会にぴったり ボリスの演奏は動きが優雅と言うよりしっかりしてメリハリがあり大物風情 音も力強く輪郭がはっきりしていてさすがの名手 チェロがロシアの国家コレクションという名器で 太く良く鳴り微妙なびびりと振動に個性があるのかな 帰り際皆さん良かった良かったと一様に言っていた 風邪で体調は悪かったと思うが ご苦労様
お客さんが少なくても 良い演奏を続けることが自信になるし 前回のようにお客さんが満員になるより今回の方がずっと良い ただあまりひどいミスはゼロで 瀬戸フィル理事として貢献できるのはいつの日か（録音だけはしている） とりあえず美味い酒を呑みましょう 乾杯とはならないけど 楽団員の皆さんこれからもよろしくお願いします「プロだっ」て胸をはって言えるような演奏料が支払えるようにするのがわれわれの責任です
