2010年12月アーカイブ

今年最後の聖地にて

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ここでの今年最後の音は なぜか 今年亡くなった深町純ピアノ
ほぼピアノの音だけ 録音はルース・アズールがレコーディングした クレッセントスタジオ
ピアノは当然 ベーゼン290
どうして録音することにしたかわからない音楽だけど

ジャケットに綴られた彼の文章は音楽に対する 今の世界に対する思いが篭ってる
思想は彼の風貌と同じように変わっていたなあ 過去2回しか会ったことない
でも彼のレコードは昔々買った事があった 深町 純&21stセンチュリーバンドだ メンバーがすごかった記憶

そして藤井むつ子さんサヌカイト演奏の為のBGMをシンセで作ったが日の目をみなかった そんな思い出 11月22日逝去された

今日のけいの里はとても寒い エアコンをつけても効かない寒さ 最近のちょっとした思い出が香りとともにソファにある 真空管のオレンジ色が何となく暖かく感じてうれしい 今年もいろいろあったなあとピアノの音を聴きながら思い出す 片付けしたいけどこうやって音楽聴いている方が心の休養だと思って30分ください

もう少ししたら山を降ります 今年もありがとう 一人で膝を抱えて深く深くサヌカイトへの思いを

 

バンブー・ボング - 深町純 ('75) 

 

 

年の瀬 John Rutterばっかしです

201012311.jpg Gloria / Cambridge Singers 

 ルターの代表作とも言われているらしい 1983年の録音に2005年再発売に際して新録音4曲追加された 私としてはあまり聴かない音楽で 元気な曲は少し苦手な(慣れない)感じもするが 実際合唱のコンサートにも行ったことはほとんど無いので申し訳ありません サヌカイトと合唱は相性がよいのではないかとの意見をいろいろな方から頂いていて興味があります ルターは1945年生まれ ケンブリッジ・シンガーズとともに親しみやすいメロディで活躍 私はプレゼントしてくれた(ありがとう)これから紹介する3枚で初めて知った次第 クリスマスから正月にかけて宗教音楽にたくさん触れた感覚 心が「さらに」綺麗になったかなあ まさか  

Gloria John Rutter, Quincy Choral Society Presents Music For A Festive Season

 

 

201012312.jpg The John Rutter Christmas Album

 とっても気持ちの良いルターの作品が中心のクリスマスアルバム 1曲目がルース・アズールのお得意アイリッシュ・トラディショナルの名曲The Wexford Carol (私はルース・アズールバージョンが好きですが) しっとりとしたキャロル 身体が自然とリズムをとりだすような楽しい曲 ソプラノからバリトンまでコーラス隊ならこれに入っている曲だけでコンサートが成立する 色々な合唱独唱が楽しめる ビデオはケルティック・ウーマンですから全然違うけど Youtubeにはルターのビデオもたくさんあります ルターの曲の映像を探したのですが すごい と思える映像は見つからなかった

Celtic Woman-The Wexford Carol

 

201012313.jpg  Requiem & Magnificat/Rutter, Cambridge Singers

 いろいろな人が作った素晴らしい「レクイエム」があり 疲れたときに聴いたりする これはルターが1985年に発表した「レクイエム」 シティ・オブ・ロンドン・シンフォニエッタとケンブリッジ・シンガーズによる「マニフィカート」がカップリングされている 私の場合Magnificaが何かと言うことから調べて聴かなくてはならないからいきおい時間がかかってしまうっちゃ 勉強勉強また勉強 指揮もラター自身 このレクイエムは現代的な4曲目sanctusが違和感というほどでもないが感じが違う でも全体的に大仰でないところが好感 マニフィカートは元気で全く違うカップリングなのは何故だ ビデオはCDとは関係ない ソプラノで気高く神への思いを感じさせる静かな雰囲気 歌っているのは天才少女と言われながらスキャンダルの多いシャルロット・チャーチちゃん24歳 

Charlotte Church - Pie Jesu, Live

 

愛と感謝の気持ちを込めて捧げます

201012302.jpg Illuminations / Josh Groban 

 とか何とか言って 私らしいヨーロッパの陰鬱な音楽を捧げたら暗ーくなるから ここは派手にいかなくちゃね 普段聴かない でもクラシック本格派ではウケが悪いから ちょいと中途半端にこれでいかが 容姿・歌声・歌詞・メロディ・アレンジすべてそろってますね

 US iTuneでジョシュ・グローバンのライブをダウンロード アメリカのスターでも日本ではそれほど知られていないかも 天まで届けー的多少大げさな歌いっぷりで心を引きつける 上のニューアルバムではプロデューサーがデビッド・フォスターからリック・ルービンに変わってる 理由は?(輸入盤は売ってるけど残念ながら聴いていない) 

 彼曰く 「このアルバムで目指したのは クラシック音楽の壮大さと優雅さを保持しつつ スケールの大きい演奏環境では犠牲になりがちな身近さや親しい距離といったものを融合すること この二つの世界を合わせるのは 僕のジャンルではこれまでに成されたことがないと思うから オーケストラを親密に聴かせ 僕みたいな声を身近なものに感じてもらう方法はあるってことを見せたかった」 だそうです こんなのが好きな人はどうぞ ライブを観ればすぐ判る 

 

JOSH GROBAN / You Are Loved (Don't Give Up)

あきらめないで...
君が背負うその重荷
心が重いときは 僕が
僕が軽くしてあげよう
あきらめないで...
君は自分の話に耳を傾けて欲しいんだよね
もし言えないなら 僕が
僕がその沈黙を破るよ

誰だって...
自分を理解して欲しいんだ
僕には君の声が聞こえる
誰だって...人から愛されたいんだ
あきらめないで...
何故って
君は...
愛されているから...

あきらめないで...
君が隠すその心の痛み
君が道に迷ったら 僕は
僕は君を探しに行くよ
あきらめないで...
何故って
君は明るく輝きたいから
もし、暗闇で目の前が見えなくなったら 僕は
僕は君を導く光になろう

誰だって...
自分を理解して欲しいんだ
僕には君の声が聞こえる
誰だって...
愛されることは必要
あきらめないで...
何故って
君は
愛されているから...

 

辛かったり苦しかったりもしたけど 年を越せば何となくリセットされる気もする

今年の幸せな喜びに感謝してこの曲を捧げます ありがとうありがとう

そして来年はもっともっと楽しいことが待ってる

なんてね いいんじゃない オススメ

 

 

復活に向かうべし

201012291.jpg  Tabea Zimmermann  / SOLO

 年末にCDをたくさん頂きました 嬉しいですね 自分が買わないジャンルから選んでくれるから新鮮 やはり気になるのは Tabea Zimmermann is one of the greatest players of our time の ドイツ生まれ44歳のヴィオリスト タベア・ツィンマーマンでしょうか 実は彼女のこと知らなかったのです ベルリンフィルと共演するくらいですからそらもう素晴らしいに違いない そしてこのCDはSACDとのハイブリッド盤 当然 山にあがってSACDで聴く 無伴奏ヴィオラ組曲 op.131dから実にしっかりとした(きっちり)ソリッドな響きをもつ豊かなヴィオラサウンドが流れてくる バッハ無伴奏チェロ組曲に移ってもイメージは変わらない ヴィオラのびびり音まで濡れた感じでよく聞こえるから不思議 SACDサラウンドでも聴いたがSACDステレオの方が好きだ 写真を見ても強い人のイメージを得た ヴィオラの音を真剣に聴いたのはルース・アズールデビューコンサートのゲネプロで錦田知子さんが素晴らしいソロを弾いているのを聴いて心に響いたのが最初だから 批評するような知識はない 上手い人がいるもんですなあ で

 

  

 SACDではありませんが夜遅くに素晴らしい音楽が流れる中(BOSEヘッドフォンですが) 本を読む 今日は気分転換にと工事現場で汗を流した 何となく心に暖かいものが流れてきたような気もする ごくごく低空飛行であるが少しは上昇しなきゃ 普段なら片付け日の29日になっても たくさんの仕事を抱え忙しいので一生懸命働いてくれる人たちに感謝

 残念ながら本が難しいのだ 頭に入らない 読んで理解できないと戻るのだが 疲れていると飛ばしてしまう こうなったら読後のイメージだけに期待するしかない

  201012292.jpg  中味のない人間 / ジョルジョ・アガンベン

 現代イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベン 28歳の処女作 といってもこれだけしか持ってないので(基本的に読むことがあってもフランス哲学です) 比較も出来ない 本の名前が素敵だが読み切るのは至難の業 眠たくなるとどうもダメだ もう12時45分 明日は実家・けいの里そして事務所の掃除だ もう寝なきゃ 明日にしよう  断念かも もう1冊難しいのを抱えている

 ポップ・アートもまた レディ・メイドのように生-産活動の二重のステータスの倒錯に基づいている しかしポップ・アートにおいては現象は何らかのかたちで転倒して現われ むしろデュシャンがレンブラントの絵をアイロン台として使うよう提案したときに考察した「相互的レディ・メイド」に類似している レディ・メイドがげんに技術的製品の領域から芸術作品の領域へと進むのに対して ポップ・アートは美のステータスから工業製品のステータスへと移動するのである

 

201012282.jpg  GUIA / ANTONIO ZAMBUJO

 突然の嵐で香川県民ホールにいた私は 駐車場に戻る間にびしょ濡れ この冬に雷と強風と土砂降りの雨 災難であるが車は綺麗になった さしずめ冬の嵐 か 冬の嵐と云えばメアリー・スティーンバージェン主演のサスペンス映画 冬のニューヨークをが舞台 観ましたね古い話だぞほとんど忘れた

 友人がファドのお店でライブを聴くというので 田舎の私はCDを聴こう ちょっと珍しい?ポルトガルの男性シンガー アントニオ・ザンブージョがこの9月にリリースした新作 彼は1975年生まれの35歳 歌い方にも声にも癖はない どちらかと云えばファドの持つ(私のイメージ)哀愁とか内から滲み出てくる抑えた感情を感じさせない さらりとした歌いっぷりと穏やかな雰囲気 ファドらしい曲もあるが全体的には「午後の一時は気怠くお任せ」かな 納められた曲に駄作はありません やっぱり女性が歌う方が心惹かれるけど(私が男だからかな)上手いです リスボンの落ち着いたファドハウスでワインを飲みながら静かに聴きたい ポルトガルはあこがれの地 

 ビデオはファドらしいナンバー

 

201012283.jpg 酒呑んで赤くなった手に乗る iPhone用タッチペン くにゅくにゅよろしい

手もむくんでるかな 一番下の部分をミニジャックに差し込んで携帯できる 先が太いけどあまり気にならずちゃんとタップできる もちろんニンテンドーDSだって使えます

 

重く深く

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ベートーヴェン 荘厳ミサ曲 作品123
クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管
録音:1965年9,10月

ソプラノ:エリーザベト・ゼーダーシュトレーム
アルト:マルガ・ヘフゲン
テノール:ヴァルデマール・クメント
バス:マルッティ・タルヴェラ
ニュー・フィルハーモニア合唱団

 クリスマスも終わったけど ホールや教会でミサを聴くわけもなく(わたしゃ善通寺派) しかし東京の友人がミサに行ったというので羨ましくなり ついその気になってけいの里で何か無いかと探して出てきた 数年前に買ったこの一枚 泣く子も黙る(実際に聴いたら泣き出すに違いない) バッハロ短調ミサ曲と並ぶミサ曲の横綱白鵬級 しかもクレンペラー+ニュー・フィルハーモニア管傑作演奏の名盤(クレンペラー最大の遺産といわれていると知ったのは買ってから) といってもたぶん一度聴いただけだろう ベートーヴェンの最高傑作のひとつと云われ 音楽的には大変複雑で難しい(ベートーヴェン面目躍如) 宗教音楽でありここまで津波のように分厚い音をぶつけてくるかなあと 素人的に思ってしまう スケールが大きく 大聖堂か大型ホールでのみ演奏可能なんだろう 崇高な祈りなはずだが私にはやっぱり「きつい」 ヘッドフォンで少し聴いたら頭がくらくらしてきた 私には似合わないか

 クレンペラーの映像は高齢になってからのものが多く 面白くないから演奏の良いこんな感じでお許しを クレンペラー指揮のワーグナーです 素晴らしい音楽 ほんとに素晴らしい

 

 

 

 28日にもなると 世の中落ち着かない 別に何が変わるわけでもないのに 私の場合事務所の2階が私の領域だが 大掃除なんてやらないよ でも片付けしなきゃ机が埋もれてしまう

 どこかに一人で呑みに行きたいなあ 寂しい気持ちを紛らわす良い音楽が流れるバーとかね あるんだろうけど地元じゃ誰かに会うから好きじゃないのだ 東京初台で人待ちぶらぶら中に 見つけて入った誰もいないバーみたいなのも面白いのに 寂しい人手をあげて はーい なんてね

 

芸術作品の根源

 いつになく大きな写真がいきなりどーん 写真家BANAZO氏が撮影した栗林公園 長谷川章デジタル掛け軸風景 23日に中央の建物入り口で小松玲子さんが演奏 この写真は最終日25日のモノ たくさんの写真の中から一枚掲載させていただきます 投影された映像より蒼い光の流れに芸術性を感じた これは私の判断 BANAZO氏なら違う写真を選ぶだろうし ブログを見てくれている人も当然違うだろう これが芸術ですが ついでに写真の方が実際より芸術的である 難しいことです 撮影された25日 それはそれは寒い日で人も少なく撮影には良かったのかもしれませんね

 

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 最近私の心に残ったある言葉 それは霊感の強い人達が私に伝え語りかける 私の行動・考え方への教えでも賛美でも警鐘でもない 本を読んで印象的だった言葉でもない ある人が私にメールで送ってきた「散漫」と「本質」という言葉だ つまり今私がやっていることは「散漫」に見え 「本質」を見つめていないと云うこと 今の私に対するかなりな否定ではあるが ここで腹を立ててはいけない すぐに反省する私は(笑顔で 素直だ) よーく考え込んでしまう ちょっとうなだれ気味に

 「散漫」は良く判る 人に言われなくても気づいている 仕事もいくつかの関連性のない職種で走り廻り サヌカイトは「命をかけている」と言いながら 本格的なコンサートから小さなライブを制作し CDを録音したり編集したり 楽器も新しい楽器を考えたり 今ある楽器を改良したり イベントを引き受けたと思ったら 石器だったサヌカイトの考古学 さらにジオパークの勉強をしたり 金山自体の研究も いったい何がしたいのか 散漫に見えるのが普通かも バタバタも甚だしいから人に迷惑もかける 何となくボチボチこなしていくところがまた悪い いつも時間なく走っている姿は滑稽である こんな人間じゃあなかったのになあ と

 「本質」は 確かに散漫なら逆の方向に存在する サヌカイトに対する姿勢を変えなさいと云うことなのか 何かを捨てなさい じっくり考えなさいと云うのか かなり前から 私のサヌカイトに対する考え方に全くブレはなく 目指す方向も自分が生きている間にやっておきたいことは決まっているから そこへの到達方法がおかしい(のではないか) ヒントが欲しい 哲学書か 誰かの生き様を・・・

 「われわれが経験しえる最も美しいものは神秘です それはすべての真の芸術と真の科学の源なのです」(アルバート・アインシュタイン) 人は この世の生命についてその本質を知りたいと求めても ある限界に至る その先にあるであろうものは 神秘 さらに生命の死についても同様に その先にある生命の本質に至ることは通常では困難 我々が何らかの形で わずかでもその神秘を知ったときが本質発見の機会になるのではないか 天才であり科学の追究者としてのアインシュタインは 宇宙の法則の中に神の存在をみたようで しかし 神秘と思った時点で本質の追究はどうなる

 宗教的になるわけでもなく 本質を追求すると云うことは 研ぎ澄まされていくと云うことで「俗な」ことから離れていくことが必要にならないだろうか  サヌカイトの音を追求することで得られる事はなんだろう 他の楽器(物質と云っても良い)には出せない響きを得ることか もっとも追求の方法(道)も大事なことならそのものがまだ解っていない 試行錯誤で良いのか 問いかけるけど答えは帰ってきません 回り道でもかまわない 目指す山が違えばそれは困ったこと 助けてくれーい   

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Mハイデッカーです 当然難しい でも彼の本の中ではわかりやすい 私は解りません はい

抜粋 

 芸術作品の根源への問いは芸術の本質への問いとな る けれども芸術はそもそも存在するのかそしてそれはどのよ うに存在するのか という決定は未決のままにせざるをえないのだから われわ れは芸術の本質を 芸術が疑いなく現実的に支配しているところに見出すことを 試みよう 芸術は芸術-作品の内においてその本質を発揮している しかし 芸術の作品と は何であるのか そしてそれはどのようにあるのか

 芸術とは何であるかということは 作品から取り出されるべきである 作品とは何である かということを われわれはただ芸術の本質からのみ経験することができる 誰もが容易に気づくことだが われわれは堂々めぐりをしている ありきたりの常識は この循環が論理学に違反しているという理由で それを回避するように要求する 芸術とは何であるかということは 眼前にあるさまざまな芸術作品の比較考察を通じて芸術作品から芸術作品に即して引き出されうる と人々は思っている しかし われわれがあらかじめ芸術とは何であるかを知らないなら そのような考察のために実際にさまざまな芸術作品を基礎に置くことに どうしてわれわれは自信をもてるだろうか しかし 芸術の本質は眼前のさまざまの芸術作品の特徴を寄せ集めることによっては獲得されえないが それと同様に 芸術の本質はより高次の諸概念からの導出によっても獲得されえない というのは このような導出も われわれが前もって芸術作品と見なすものをまさに芸術作品として われわれに提示するのに十分でなければならないあの諸規定を 前もってすでに洞察しているからである しかし 眼前のものからさまざまの作品を寄せ集めることも 根本諸命題から導出することも ここでは同等の仕方で不可能であり それらが実行されるなら 自己欺隔である

 したがって、われわれは堂々めぐりを遂行しなければならない このことは窮余の措置ではないし また欠陥でもない この道に足を踏み入れることは強さなのであり そして 思索が手仕事であるとすれば この道にとどまることは思索の祝祭なのである 作品から芸術への主要な歩みが 芸術から作品への歩みとして循環であるというだけではない われわれが試みる個々の歩みのいずれもがこの円周をめぐるのである 作品の内で現実的に支配している芸術の その本質を見出すために われわれは現実の作品へと赴き 作品に対しそれが何であるか そしてどのようにあるのかを問おう

 

 この話は続きにて あまりに面倒な内容だったので 音楽はかっこいいトリオで 二つの言葉をくれた方へのプレゼントでやんす Harvey Mason好きだったなあ 

 

んじゃ

複雑

201012252.jpg Kenneth Whalum III - To Those Who Believe

 何事も順調に進むことは珍しいのだろう 今の私は八方ふさがり的にっちもさっちも だ ばかばかしくサッチモに模したわけではないが 新進サックスプレーヤーのケネスウェイラム?のCDを紹介(といっても日本じゃ売ってないと思う iTuneで) 詳しくは彼を紹介したWEBサイトを見てください 映像も見られます 下のyoutube映像より良いです CDもね

http://www.2dopeboyz.com/2010/12/20/kenneth-whalum-iii-to-those-who-believe-video/

 様々なジャンルの音楽が聞き取れるが 基本は古典的ジャズでもきりっとした音作り 緊張感もあるし優しさもあり心が和んだりする 才能あふれる演奏だ 21日にリリースされたばかり Jay-ZやMaxwell等々大物との共演も多いし 家族もすぐれた音楽家が多いらしい テネシー州メンフィス出身25歳? 新しいジャズスターになることを期待して追いかけてみましょう

 日曜だというのに会社でぱちぱちと仕事したり(音楽を聴きながら) 八方ふさがりと言ったのは 残り数日で出来そうもない仕事を抱えていること 思うように人が動いてくれないこと 自分ががんばれないこと 等々 そんなときにすてきな音楽に出会えることは救いだ 偶然って素晴らしい サンキューさ   

 

 今日はサヌカイトのことをたくさん書こうと思っていたが 時間が無くてまとめきれなかった 年末に色々考えたいと思う 自分が疑問に思いながらやっている「無駄なこと」を切らないと私の時間に無理があること 愛すべき協力者の皆さんへの感謝と共同作業の喜び ありがとう よく泣いたね そして来年3月11日はオヤジが他界して丸3年 報告すべき何かをまとめよう いつまで携わっていられるのだろうと思いながら今年のサヌカイトは終了です サヌカイトって何?って考えてしまうほど 今年は色々な人から 色々な意見をもらってしまった ため息 苦しければ苦しいほどサヌカイトへの思いは深まるなあ 自然に 命を削りながら取り組んでも解らない 本質って何?

 

寒い一日に 暖かいヴォイス

20101225.jpg El DeBarge / Second Chance

 風の強い寒い一日でした 栗林公園のイベントがこんな日でなくて良かった 今日なら風でSOUが揺れて無理でしたし演奏も冷たすぎて手が動かなかったでしょう 感謝です クリスマスだからってほとんど普通の日と変わりない毎年ですが 今年もそう 昔は何故か東京に行ってぶらぶら呑み廻った夜を過ごしたこともあったなんて 思い出したり 今年も東京で24日なつかしディスコイベントがあったから行きたかった 来年ぐらい・・・サヌカイトのライブが続いて身体が疲れているというか 精神的にも弱っていて 力が入らない 何か楽しいことを考えたいのです が 遠いなあ なんか離れている感じ しばらく静かにして溜まっている音の編集をします 時間をかけたい 中途半端にならずに納得したCDを出したい 明日のブログででも宣言するかい  

 以前にも紹介したエル・デバージのセカンドチャンス やっと届いた 普遍的なラブソウルソング集(今のような体調の時はこれに限る) 50歳にして哀愁を帯びたファルセットが綺麗に伸びているのも嬉しい意外性 大御所Jam&Lewisをはじめ たくさんのプロデューサーが関わっているけど 全て同じイメージで統一されていて すっと入ってくる音 悪く云えば特徴のないアルバムとも言えるが デバージの曲作りの才能を再認識し 自分のスタイルを貫いているとも 2枚組になっていて CD2はクリスマスソング Silent NightとChristmas Without You が季節柄ぴったりだ ビデオはCDに入っているFaith Evans嬢と共演しているRhythm of the Night

   

 

デバージと云えば やっぱりバラードですね I Like It と云う名曲を含む2枚目?のアルバム「DeBarge / All This Love」の中に納められている これも色々な人がカヴァーした素晴らしい名曲です 何年だったっけすっかり忘れてしまいました

 

 

日本語訳は今回やめておきます はい

I had some problems
And no one could seem to solve them
But you found the answer
You told me to take this chance
And learn the way of love, my baby
And all that it had to offer
In time you will see that love
won't let you down.

You said that you loved me
Said hurt only came to pass me
It sounded so convincing
That I gave it half a chance
And learned the way of love my baby
There is so much love inside me
And all that I have I give my all to you
And all this love is waiting for you (my baby)
And all, all my love is waiting for you (my sugar)

All this love is waiting for you
And baby all, baby all this
love is waiting for you
Oh, I love how you make me feel this way
My love is getting stronger every day
And after all I went and put myself through
I found that all I really needed was you

As the sun has its place up in the sky
I love you so dearly
And all the same, there's no need to wonder why
I need you, please hear me

Say you really love me, baby
Say you really love me, darling
For I really love you baby
You know I really love you darling

Say you really love me, baby
Say you really love me, darling
For I really love you baby
Sure enough love you darling

Say, say you love me......


 

 先日の高松空港でのイベントで演奏中の小松玲子さんの写真をカメラマンBANAZOさんが送ってくれたので一枚だけ紹介 2階出発ロビーで行われたので途中館内アナウンス等問題もありましたので小松さんには迷惑かけたなあ と準備不足を反省 いつも反省ばかりです

reiko2010122301.jpg Photo BANAZO う上手い

 

クリスマス・イヴに

20101224.jpg Love Letter  R Kelly

 今夜 恋人と六本木のArai barで聴きたい音楽 言葉はいらないよ 静かに聴いていれば幸せ(クリスマス・イヴにそんな経験したいぞー的) ソウルミュージックの真骨頂 ジャケットも内容を表現していて この数日よく聴いている届いたばかりのアルバム 好きだわ推薦するなあ 昨日高松空港21周年記念イベントでPAのBGMでちょい流していた

 R・ケリーはまだ42歳だけど 長い間活躍しているトップミュージッシャン(紆余曲折激しかったり静かだったり音楽も様々) 日本でもっとも彼を有名にしたのは マイケル・ジャクソンに提供しビルボード記録史上初の初登場1位を記録し世界的にヒットとなった「You Are Not Alone」かもしれない マイケル・ジャクソンのトリビュートライブでも歌っていた このアルバムでシークレットソングとしてカヴァーが納められている こんな音楽が彼にはぴったりだと思う(私が好きなだけ) マイケルの最後のシングルone more chanceも彼の作品

 ビデオはバスケットNBAスーパースター マイケル・ジョーダンの映画でサウンドトラックとして使われた曲I Believe I Can Flyです これでグラミー賞獲得

 

 

 ついでにYou Are Not Aloneの訳詞も

 

また一日が過ぎてしまったけれども僕はまだ一人ぼっちだ
君は僕と一緒にいない、どうしてこうなってしまったのか?
君がさよならを言わなかった理由を誰か僕に教えて欲しい
君は去って、僕の世界を凍りつかせなければならなかったの?
毎日僕は座ったまま自分自身に問いかけている
どのようにして愛はこっそりと去っていってしまったのかと
僕の耳元で何かが囁きかける

「君は一人じゃないよ
僕は君と一緒にいるよ
君が遠くへ行っても
僕はここに残っているんだ
君は一人じゃないよ
僕は君と一緒にいるよ
僕たちが離れ離れになっても
君はいつも僕の心の中にいる
君は一人じゃないんだ」

何故僕は一人なんだ

また一晩過ぎて
僕は僕に来るようにと君が叫んでいるのを聞いたような気がした
僕は両腕で君を抱きしめれば君の祈りを聞くことができて
君の重荷を僕が負えるだろう
でも僕は最初に君の手が必要なんだ
手を取ることから"永遠"を始めることができる

3語の囁きを聞けば僕は走ってくるだろう
その言葉は「"僕は""ここに""いるよ"」であることは分かるだろう?

君は一人じゃないんだ
君は朝でも夜でもただ僕に手を差し伸べればいいんだ
君は一人じゃないんだ
一緒なんだ
一人でいるのが止められない

 

涙だなあ

愛してるよって言いたくなる? 似合いません がははは

 

安心

 ルースアズール新潟三条公演 株式会社コロナ本社3階コロナホールにて とにもかくにも無事終了 東京公演から3日 教訓から普通のPAに変更して坂出から宅配便で11個送って臨んだ 多少のトラブルもあったが スタッフの尽力やメンバーからのアドバイスもあり 公演時には解決 もちろん満足するわけにはいかない内容だけど 東京より「まし」ということでサンキューです 要因は心に秘めて また頑張ります 私たちをを受け入れてくださった新潟の皆さんに感謝します

 音楽専用ではないコロナホールの印象は 今回常味さんのウードがとても素晴らしい音色だったこと 太く柔らかく広がりを持ってコントロールブースにいる私を包んでくれた 緊張感の固まりであった私の心が和らいだし とっても嬉しかった 常味さんの演奏もいつにもまして良かったのだろうけど 鳴りの不思議は理由も分からないからもどかしい まだまだサヌカイトのマイキングもヴォリュームコントロールもハウリング寸前まで調整しなければならず難しい また一つ勉強

変わった本をちょい読みしました

201012293.jpg  道徳の系譜 / フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

 ドイツの哲学者ニーチェは著名なれども 存命中はそれほど認められず ほとんどの著書は自費出版だったそうで 子供の頃から優秀 24歳の若さでバーゼル大学の古代ギリシアを専門とする古典文献学の教授となった割には不遇だった 興味があるのは 彼の思想を形成する重要な出会いがライプチヒ滞在中の音楽家リヒャルト・ヴァーグナーとの出会いだったこと ところがニーチェはワーグナーの音楽が次第に俗化していくように感じられ バイロイト祝祭劇場で「パルジファル」を見て失望 彼はワーグナーとの決別宣言として「人間的なあまりにも人間的な」と評し決別した そしてニーチェは狂死した 「人間とは神の失敗作にすぎないのか、それとも神こそ人間の失敗作にすぎぬのか」

 この本の中で説くニーチェの善と悪にも関わるが 凡人(私かな)が自由に生きる芸術家を羨ましく思い 自由を我慢して普通に生きることを善とし 自由奔放に生きることを悪としたがる心の狭さは ねたみに近く 日本的でもあるのだ 抜きんでる難しき日本と世界に飛び出す天才達 とっても残念 日本だ世界だと気にすることも無いのだろうけど 私も変わろう

映像はニーチェ&ワーグナー決別の曲

Wagner - Parsifal Act I Prelude   Conducted by Barenboim

 

 

経験

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 昨日 東京池袋にある自由学園明日館ルース・アズール公演 忘れられない経験と共に終わった 雰囲気の良い講堂 歴史を感じさせる設備 ここを選んだ理由は落ち着いた生音でのコンサートをしたいという思いから ほんの少し弱いサヌカイトSOUとヴォーカルをフォローすればOKだと思い 音響は私がすることにした 結果はさんざんだったから関係者には迷惑をかけ申し訳ない気持ちでいっぱい 会場がそもそもルース・アズールの様に5人で演奏するスペースがなかったこと 今後の活動の教訓が満載 忘れたい経験だけどちゃんと整理してからね

だから今日は こんな音楽を

 

こんな感じだ あはは 頑張れ私か

 でもでも 悪い環境の中で一生懸命演奏してくれたメンバーの小松玲子さん 常味裕司さん 松本泰子さん 錦田知子さん 大堀世津子さん 喜多形寛丈さんありがとう 今回もアドバイスを頂いた大石まりえさん いつもお世話してくれる後藤さん 従姉妹や 東京出張までしてくれてる友人 仕事を早く切り上げてくれて来てくれた人 忙しい中足を運んでくださったみなさんに感謝します 今回の失敗は次回に必ず生かして 喜んで頂ける内容にします リベンジ宣言 早めに企画して東京公演しますのでよろしくお願いします ありがとう 苦しい思いを何人かにメールしたら どんどん励ましの返信を頂きました 感謝

  

学生番号

kawagoe.jpg いちのや

 川越にいる友人に会いに行った コンサートの案内はがきを出したら電話がかかってきて チケットを10枚買ってくれるという 私の披露宴に来てくれて以来だから21年会っていない 大学1年初めて教室に入って36385番の私の後ろに座っていたのが36386番のあいつだった 以来ひどい目に遭いながら親友だったのだろう 私が酒に酔わなくなったのは彼のおかげ 懐かしい思い出は山ほどあるが昔話はしない 的確にアドバイスをくれる 私のことよくわかってるなあと思いながら 今の状況を話し合った 妙なところに才能はあるもんだ 苦労もしたんだなあ 川越と言えば江戸時代から「鰻」 をごちそうに 天保3年(1832年)から続く川越を代表するうなぎの老舗 柔らかい鰻と優しい友人の表情 静かに楽しかった1時間半 うれしい

 

 英・NME誌のベストアルバム1位になったNEW PURITANSの「Hidden」そのアルバムの中から ポストパンクとも言われている「暗い」「言葉」「ヒップポップ」「エレクトロ」若い人たちらしいジーズ・ニュー・ピューリタンズ 複雑に構築された実験的な雰囲気 和太鼓を使ったり変な音を使ったり ずっと聴いていたら緊張感が高まる 自慢じゃないけどNMEベストに入ったバンド・ミュージシャンほとんど知りません NMEらしいといえばそうなんだけど

 

クラヴァイヨン2002

20101202.jpg ピュリニー・モンラッシェ・1er・クラヴァイヨン 2002

 ドメーヌ・ルフレーヴとドメーヌ・ジェラール・シャヴィの二つの造り手だけが所有する畑 ごくたまに呑むが02は強さとふくよかさが他の年より質の良いバランスで 本日も「かんだ」にて美味しく感謝 あっ 料理もワインも 全く臭みのない鴨と松茸の さらっと鍋 細く切った白ネギとともに嬉しい優しさ 最後に頂いたつやつや輝く少し硬めの「ごはん」の美しさも忘れられない 三つ星4年連続だった それはそれでおめでたいとしても またくだらない話をしながら楽しい時間をください ルフレーヴを呑むことは少なくなった 相変わらず清潔できれいな醸造所なのだろうか ヴァンサン・ルフレーヴは1993年に死んだけど 私がルフレーヴを呑むようになったのは1996年くらいだったかな

 「かんだ」では音楽関係者の人たちと一緒 これからサヌカイトへの協力・助言をお願いしている 新しい考え方が良い方向に向かうと良いのだが 理論も理想も大事だけど 現実の形にする技術と経験が私には足りない ワイン好きな人も多いので私のワイン好きが役立ったり 感謝