2011年7月アーカイブ
本日は全く無名で日本で売れることもないだろう(失礼売れるかも判りません 売れたら嬉しい)カリフォルニアで活躍しているギター二本のアコースティックデュオ The Milk Carton Kids (Joey Ryan & Kenneth Pattengale)を とっても地味ですが こんな音も好きですし 今朝はこれがよい ライブの音よりはCDの方がゆったり出来ますが 日本で今は買えないかも
Permanent / The Milk Carton Kids
USiTuneで気になりダウンロード youtubeで紹介 ありがたいしあわせ 繊細だけど力強さもありファルセットもたまに聴かせるヴォーカル ギターも上手いし かの歴史的なデュオを思い出します(あるいはジェームス・テイラー)がオリジナリティも十分で少し南部的 土曜日の早朝静かにヘッドフォンで聴きながらソファーにいる 楽です セルフリリースされたCDは2枚あるようですが メジャーは「PROLOGUE」がデビュー作で7月19日に発売されたばかり 8月からツアーに出るようです 1曲目の「Michigan」で癒されてずーっと聴いてしまいました
PROLOGUE
Michigan / the Milk Carton Kids
このMichiganはいくつかyoutubeに載っているのですが音質が一番おとなしいこれを 音量は小さいのを我慢 しかしデュオの名前 牛乳パックキッズって何 先ほどまで下のアドレスでダウンロード出来たのでアップしておきます
http://soundcloud.com/crashavenue-1/01-michigan-the-milk-carton
ところで最近自信が無くて謝ってばかり 「ごめんなさい」の言葉も軽く感じる? 人の心は不安定 真剣になればなるほど崩れやすく すぐに壊れかかるけど音楽で少し持ち直し前向きに 車で走り回る私のイライラを抑えてくれるのも音楽だなあ この数日 時間が無くて(いつも以上にかな 気持ち的にかな)ブログお休みしましたが これからはニコニコ(見えないけど)「は~い皆さんこんにちは」で始めますか LOVEです
でも台風は雨が少なくて良かったなあ(ちょっと話が古い) 風が強くて金山の木も相当ダメージを受けたけど(お掃除お掃除) 土砂崩れが起きるのが山を持つ身の辛さなのです 数年前に1箇所崩れて大変だったから この40年で2回同じ場所が崩れてます こればかりはどうしようもなく不安なのです
DRUMS BETWEEN THE BELLS /
BRIAN ENO AND THE WORDS OF RICK HOLLAND
豪華な限定2CDセット(ヴォーカル入りとヴォーカル抜いたバージョンと 普通はヴォーカル入り1枚) 実はヴォーカル抜きのバージョンを聴きたかったから ヴォーカルと言っても「詩」の朗読みたいな感じ 普段ならとても買わない44ページブックレット付き5000円 ぐぐぐ 結局インストゥルメンタル・バージョンの方が好きというか 聴けるというか 通常盤はアートオブノイズを思い出したり(失礼) イーノってたまに買うけどろくに聴いていないのが実際 車の中で聴いてもいまいちだからかもしれない ロキシーを好きになったのもイーノがいたからではなく むしろエディ・ジョブスンがいた頃が好きなので 4枚目のソロ1975年の Another Green World と 次の Before & After Science 以外にはイーノへの思い入れは少ない U2やCOLDPLAYを手掛けるプロデューサーとしても興味はなく フィル・マンザネラとのプロジェクト801は面白かった 買わなかった前作 SMALL CRAFT ON A MILK SEA はアンビエント復活だったようで 短い間隔でこれが出た 実験かもしれないし良くあるかもしれない複雑な気持ちで聴いたのです
そこで私の一番好きな曲を 1977年です 素晴らしい とてもとても美しい
Brian Eno - By This River
ブライアン・イーノ最近のインタビューの中から言葉を
10年ぐらい前に購入したタンノイのスピーカーがスタジオにあるんだが、当時はあまりにも衝撃を受けて持っているレコード全てを一から聞き直したほどだ。だから今Mp3でしか音楽を聞かない人たちにはまだ味わった事のないスリルがこれから待っているという事だね。
50年前に比べると、アルバムを買ったり聴いたりすることに熱意が感じられなくなった。今はどこに行っても音楽が流れている。音楽を聞く事に対して特別な感情が消えてしまった。
で 音楽も良いプランが浮かばないので 買って置いてあったリトルリバーバンドのベストを 車で聴いている ライブの方が上手いのに気がつく 不思議だね 1970年代から80年代にかけて 田舎っぽく地味だけど相当ヒットしたオーストラリアのバンド(当時はオーストラリアの人気バンドや歌手が多かったですね) 彼ら独特のノリを持った(ほかの曲もほとんど同じノリ) リトルリバーバンド中でも1,2のヒット曲
dias nuevos / gianmarco
それにしても蒸し暑い 梅雨明けはいつなの?本格的な夏は?こんな日は(昨日遅くまでグランドファーザーズで呑みすぎた) 軽くてもさわやかな音楽に限る ペルー出身マイアミ在なるベテラン グロリアエステファンにも曲を提供しているシンガー・ソング ライター ジアン・マルコのヒットチューンで ちょいと気分転換(映像はいまいちです) 力が入らないから今日は早めに寝ましょう 夏ばて?そして難しい本を一冊読みましょう(すぐに眠れる)
Gian Marco - Sé que piensas en mí
今日 午前中に会った人たちから「金山の保全と開発」にヒントをもらった気がする これからけいの里に行って考えてみよう けいの里&金山を訪れたいという多くの人の希望に 出来るだけ添えるような シンプルでも楽しく学べる空間にしましょう それならすぐにでも可能? ただ暑いときは無理(寒いときも) けいの里で少し作業した すぐにへこたれた 山は特に湿度が高い
岩波文庫 ド・クインシー (著) 野島 秀勝 (翻訳)
連日の本です 明日への糧ですから必要なのですが・・・
この本「阿片常用者の告白」の続編だけど すべてに関連しているわけでもない 幼い頃の優しい「姉の死」を経験した傷 癒えずにそのままひきずりながら それが彼の思考の揺るがないベースにあり 作家として生きている自分 女性への感覚 阿片を常用するようになってからは心に納めきれない爆発的な悪夢が現れる 美しい文体で詩的に読むことは出来るが 注釈も多く分からないところだらけでもある 残念ながらフロイトと比されるようなモノに 私が立ち向かえる知識というか理解出来るわけがない 阿片でも知っていれば別だろうけど あり得ないので 注釈がこれまで多いと難しい難しい 余韻は残るが理解はしていないというか まあ読んでいればどこかで・・・でもこのような文体は面白い
意外なところでこの本を知っている人がいるとすれば 傑作ホラー映画「サスペリア」の原作(いやいやせいぜいモチーフ)となったことか サスペリアがホラーかどうかは言及しないようにするが ドイツのバレエ名門校に入学した若い娘を襲う恐怖 残酷なシーンもふんだんにあるが精神に訴えかける怖さ 忘れられません 音楽的にはサーカム・サウンド・システムという再生装置で低音がずずずっと(音楽家誰だったかなあ) 音が回ったりおもしろい ヒロインのジェシカ・ハーパーがぴったり役にはまリング・・・脱線
本を読んで自分の実になるのはなかなか難しい 今日も音楽の話で大いに盛り上がったが 本の話で盛り上がったためしがない 本は読むが(見るようなモノ) 細かく分析できる技量いや能力と経験は無い 音楽を紹介する方が人に気持ちを伝えられる気もする
岩波文庫 シューマン (著) 吉田 秀和 (翻訳)
音ばかり紹介してちょっと持続する気力に欠けてきたので 紀伊国屋に行って文庫本を10冊ほど購入 何から読もうかな と 結局音楽がらみでこれから
必然的に音楽家と呼ばれる人たちとのお付き合いもだんだん増えてきて 芸術家の考え方とか精神構造とか 私と違うモノを感じながら受け入れたり反発したり まさに体験しているのですが お話しするにも音楽を聴いているだけではすまない部分が多くあり 本もそれなりに読んでお勉強です 以前は読んだ本も紹介していましたが久しぶりにちょいと気分転換
「シューマン好きですね」と言われたりするので 「ぼちぼちでんな」と答える私 ロベルト・シューマンの書いたこの本(音楽批評誌への評論集) ベートーベンの時代の音楽好きなら楽しくて仕方がないでしょう 言葉が堅いけどそれも味です(ドイツっぽさ) 作曲家としてではなく音楽評論家としての才能が満載されていて 知りたい知識と音楽家の考え方と両方楽しめる 音楽家(広い意味での)の内向的な感性 独自性 不安感と自己賞賛 気質へのアプローチが心理学者シューマンの音楽への思いを著している ベートーベンの死を悔やみ シューベルトを称え リストへの思い入れ ショパンの出現を喜び ブラームスの登場を喜び10年ぶりに筆を取って安心する 批評しながらも 音楽家を激励し勉強しなさいと言い 批評家を批評し 出てくる音楽家の名前を見るだけでも何とも凄い時代であります
新しくて 大胆な旋律をみつけなければならぬ 人間の心の奥深くへ光を送ること-これが芸術家の使命である!
芸術は金持ちになるためにあるのではない 一生懸命にますます偉大な芸術家になりたまえ ほかのことは自然にやってくる
勉強に終わりはない
ささっと読んで気になるところ覚えたいところをもう一度二度 どこから読んでも楽しいが ますますシューマンが好きになった 音楽を聴いて人柄が判るかと言えば 簡単でもなく やはり本を読んで何となく判るような気がしながら聴くのも楽しい それで得た感覚は正しいのか 作曲家が伝えたかったことなのかそれは別物として
Songs in A Minor / Alicia Keys
とは言いながらも素晴らしい 10周年だからと言ってデビューアルバムをこんな形で出すのも本人に特別な思いがあるのだろう 1200万枚も売れたアルバムをこんなに早くリマスタリングして出すわけない 6月28日に発売されたばかりiTuneでダウンロードした リミックスバージョンやデモソング等々入ってます リミックスってあまり好きじゃないから買う理由もないけど まあリマスターの出来を確かめたかった 印象は変わらない 太鼓の音がファットに ピアノのやせた音がしっかり 曲毎に慎重に考えておこなわれたのだろう ジャケットカラーが黒からグリーンと紫に これが象徴なんだろうなあ
アリシア・キーズは3枚のアルバムで3000万枚売り上げ 歌も上手いし曲も凄いし 演技もして映画にもたくさん出演 高校をトップで卒業してコロンビア大学を1ヶ月で退学したらしいから順調な人かなあと思っていたけど そうでもないらしい 映像もついて20$は いかがですか 映像観ても素晴らしい歌手です
Alicia Keys - Fallin
今日は午後けいの里でケーブルテレビの番組収録 この企画の為LUZAZUL坂出公演の模様も3台のカメラで撮影したし 何人かの関係者へのインタビューとか 私も話をとのことだった 固辞していたけど少しだけ(番組で使われるかかどうかは別) 終わった後けいの里のソファーでSACDになってる バーンスタイン&ニューヨークフィルのショスタコーヴィチ交響曲第5番と オーマンディ&フィラディルフィアのショスタコーヴィチ ヨーヨーマによるチェロ協奏曲第1番を 聴いて 蒸し暑い夏を一時忘れた たまにはいいさ ヨーヨーマのチェロがリラックスしていて涼やか 好みは重厚なチェロばかりでもない
Brahms: Works for Cello & Piano
/ Zuill Bailey and Awadagin Pratt
7月に入ってもう半年が経ったかと思うと寂しくなる(あっという間とは思っていない) 誰もいなくなった事務所で片付けをしながら 良い音楽を聴きましょう 少し音が大きくても気にしない アメリカで人気のある二人(アメリカ人です) チェリストのジル・ベイリー "Bailey is one of the premiere cellists in the world."とペルーの新聞El Comercioが書いております ぺぺぺペルー? さらに "Having Bailey around is an event..Not only is he one of the world's finest cellists, he is also known as a caring human being."と 良い人だって もう一人のピアニストはアワダジン・プラット45歳 アフリカ系アメリカ人ピアニストとして初めてノームバーグ国際ピアノコンクールに優勝(厭な言い方だけど お父さんは医者でお母さんは大学教授) 彼がホワイトハウスで演奏した映像も加えておきます
ブラームスですから 陰鬱で美しく叙情的 1曲目ピアノの柔らかな音に続きチェロが前面に出てくる(全般的にチェロが出るのは仕方がない) 上品な素晴らしさにノックアウトされる もちろんどんどん出てくるダイナミックで聴く装置を選ぶような音域の広さ しかしあまり空間の広さは感じさせていない ハードで情熱的でもありもう少し気楽に聴かせて欲しいなあと途中思ったりして すぐそばで演奏しているようです 最後に子守歌で安らぎました
実は選ばれた曲はかなり違うけど 私のお気に入りMischa Maisky が Pavel Gililov と組んで出したBrahms Works For Cello & Piano も持っていて 同じ曲数曲聴き較べると マイスキーのチェロの方が歌ってるなあと思ってしまう タイトルも「songs without words」ですから 録音の考え方にも依るのだろうが スケールが違う気もする 比較してもだめなんですが どちらも素晴らしいと言うことで ちゃんちゃん
Zuill Bailey and Awadagin Pratt - Brahms Works for Cello and Piano
Awadagin Pratt Performs at the White House
告知
9月4日に岡山のルネスホール(旧日銀岡山支店跡)でサヌカイト、マリンバ&パーカッション小松玲子さんとピアノ松岡淳さんの二人によるコンサートを行います 先日けいの里で行ったチャリティコンサートと同じ二人ですが今回は少し明るめなところも付加して楽しく開催したいと思います 何が演奏されるかはお楽しみ 今日ブラームスを取り上げたのも松岡淳さんがリサイタルでブラームスの「4つの小品 op.119」を取り上げていたから 岡山初見参となる小松さんのサヌカイトはもちろん素晴らしいけど 孤高の天才松岡さんのピアノを聴くだけでも価値あり リサイタルの「リスト ソナタ ロ短調」は凄かった 風情のある建物でサヌカイトの音がどう響くのか楽しみです 詳細は後日