2010年3月アーカイブ

セザンヌの塗り残し / 洲之内徹

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 たまに顔を出す父のお姉さんのお家 以前にも紹介したがとっても賢い人(あまりに賢いから 頭の良い「あの」私の父が近寄らなかった ははは) もう90歳である 小学時代 おばさんから論語を習い習字を習い 鮮明に覚えている そこに行くたびに「新聞や本・雑誌気が付いたことを書きつづった小さな手帳」と「面白そうな本」をいただいて帰るのだ 手帳は上質な知識の玉手箱(私にとって宝物) 本は色々 茶道から科学技術 宗教 今日は一見して面白そうな1983年発行の この本

 芸術新潮に連載されていたエッセイ 全く著者について知識もないので申し訳ないのだが 楽しく詰まるところ無く頭をひねるところもなく 気楽に読破 どこから読んでも良いから気に入ったタイトルを見つけて 当然最初は「セザンヌの塗り残し」 のっけから高松と言う言葉に惹かれたがほぼ内容とは関係なく しかもセザンヌとエッセイ内容は全く関係してこない 「気まぐれ美術館」という連載エッセイの題そのままに「きまぐれ」だ 品良く少し味があり 自分が経験した美術関連生活を綴っていくなかに ちょっとした 普通人では接する事のない知識も含まれ 美術世界の人間関係もわかったり ただ私も良くやるのだが「水増し」語句による 文章を少し長くするテクニックを多用していて 必要ない言葉もよく見かける 小説も書いた方らしいがそちらの方はどうかな 文章のきらめきより人柄というかしゃれた生活をセンス良く流しているようである 内容から「ちょっと古い時代」的であるが よく考えれば私が学生として ぶらぶら同じ街を歩いていたことに気がつき 私も古い じゃん でも時代を考えると3000円は高いわね ついでに「禁煙記」の中に出てくるサリー・テリーという歌手の歌を死ぬ前に聴きたいとかいているのでAmazonで「黒人霊歌集」を購入してしまった

 今日はホントの年度末 良い流れで一日が終わると思ったけど DVDを制作していて「完成・プレスに発注」だと思ったが 映像と音声にズレがあることを発見 ひゃー何十時間もかかったのにやり直し たぶん会社では今もiMacが一晩中頑張って20ギガもあるハイビジョン映像を圧縮していることでしょう ご苦労様です   

客観と冷静さ

 
 昨日の続きを オリエンタリズムを語る中でどうしても日本の植民地政策にふれることは自然な流だ あたりまえのことなのだが 自国より劣るとこじつけ他の国に干渉し独立性を奪って植民地化することが正しいと思う人は少ない しかし歴史の中で日本がそのような行為をしたとして他国の人に非難されたら 嬉しくもなく反発したくなるのも当然(ある意味愛国) であり テレビでヒステリックに日本人を「ダメな人」と言われたら正直辛い
 「学問のすすめ」福沢諭吉がヨーロッパからの帝国主義を手本あるいは「かぶれ」て対韓国満州シナ侵略政策を進めたと教えられ 「知らなかった」と言わざるをえないし ちょっと辛い事実を知らされた事になる(本当ならばだけど) 一歩進めて された側はどのような世界だったのだろうか 社会の時代性にズレがあっただけなのか ヨーロッパの国達の反省はどのようにされたのか(日本人はそれほど悪い人ではないと思いたいがための比較論) ただ単に先進国 たまたま発展途上国 われわれの反省として教訓として後世に子供達に伝えられるのか(二酸化炭素問題と同じ) 冷静に客観的にちょっと立ち位置を離れて しかも元位置をを忘れず 様々な意見に耳をかたむける事が比較的「私は」得意なほうだから 著者を好きなのかも(どう見ても賢そうだしね) 著者がどの部分で力が入っているか判りやすい本ではある 現在の中国とかはどうしていくのか・・・他国のことを自国の教師として考えられたらよいのだが 残念なことにあまり学習しない この本の他の章を読んでも 歴史は繰り返す 
       
 
100329.jpg TCHAIKOVSKY: SYMPHONY NO.4

 カラヤン ベルリンフィルの充実期の録音 1973年EMI録音 派手だテンション高いぞ集中力が続くなあ チャイコフスキー好きではないから スピード感や打楽器の多用に入り込めない うるさく感じるくらいのティンパニ 金管の華やかさは耳障りなくらい 第二楽章のメロディアスな展開が最高だけど 躍動感に苦しくなるので 最後まで聴けない でもダイナミックな演奏と 若きカラヤンの情熱が・・・でも無理 これ以前の同じ構成録音と「イメージが違ったのは私の感覚だけか そこで同じ カラヤン ベルリンフィルのシューベルト8番未完成で気分を変える やっぱこれだわ私には 弦の美しさ 地に足のついた躍動感・・・上手いわ 眠いわ        

 

中身の深さ

1003282.jpg 孤独のグルメ 久住 昌之 (著) 谷口 ジロー (著)

 考えなきゃ進まない本が続いたからと 漫画本を手にとり読み流そう 表紙とタイトルを見ただけで内容はそこそこ判る 実際ちょっと孤独な感じの主人公がたまたま入ることになる食堂で おいしいおいしいとたくさん食べる話しが ちょっとした寂しさと人情にふれながら・・・でも貿易商でかっこいい感じとが合うような合わないような グルメと言っても味に深く言及するのではなく 料理そのものが主役でもない うんちく話でもない この本は人気があるらしい のは「何となく」だからだろう 讃岐うどんも 杉並区西荻窪のおまかせ定食が出てきて嬉しい気もするのだが あっさり短い時間で読めてしまい それはそれで「心の隙間」に入り込む「癒し」の満足感は余韻を持って読者を幸せにする 私にはイマイチかな 著者もそれほど「どうだ」なんて思ってもいないだろうから 書評なんかされたくもないだろうね 出てきた食堂など書いてみましょう

 東京都台東区山谷のぶた肉いためライス  東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司  東京都台東区浅草の豆かん  東京都北区赤羽の鰻丼  群馬県高崎市の焼きまんじゅう  東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ  大阪府大阪市北区中津のたこ焼き  京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼き肉  神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼  東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食  東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん  東京都板橋区のハンバーグ・ランチ  東京都渋谷区神宮球場のウィンナー・カレー  東京都中央区銀座のハヤシライス(の消滅)とビーフステーキ  東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ  東京都豊島区池袋のデパート屋上のさぬきうどん  東京都千代田区秋葉原のカツサンド  東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそばと餃子

読破と言っても30分だけどね 昼ご飯の間に終了してしまう

1003281.jpg オリエンタリズムの彼方へ―近代文化批判 姜 尚中

 やっぱり小難しい本を読んでみた 最初に断っておくが私は 著者のファンである 冷静で低音でよっと人情味も見せるし 彼の本は数冊だけだけど所有しているし テレビもよく見る 知り合いの知り合いだし 当然「オリエンタリズム」はサイードの本で 触発され そこからの展開を書いているのだが この手の良い本は 次々本が(人が)つながっていくのだ でも私はこの本の後に 読むべき本がピンとこない(知らなかった本を読みたくなることはある) 姜さんの本は比較的そのような傾向があるのではないかとも思う 彼は知識人で評論家で 彼自身の人生も本になるような人だから 自分に置き換えたり 日本と比較したり やっぱり学校(大学ですね)の先生の様なものの方が読みやすく哲学者や思想家よりも近い存在 だから売れるのだろうが

 ところでこの本の内容 サイードの説明 読書感想文的 でもあり 冒頭の「他者」の定義的論は著者の人生テーマでもあり 私もいつも彼からその話を聞いているような錯覚さえ覚える この本の個性は もう遅いから明日にする 逃げずに書きます ははは 難しいけど読みやすいから判りやすい でもまだ三分の一しか読んでないのじゃ すんません もう寝ます      


オーディオ協会50年記念CD

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 作られたのが2001年だから もうそろそろ60周年だけど 録音に関する様々な「初の」音を集めた とっても録音の良さそうな厚いCD(非売品) 何を隠そう最後に納められているのはツトムヤマシタの未発売CDの音で(その後ソニーから再録されて出た) そのジャケットデザインは私 えへん フォトショップを使っていろいろ考えたのを思い出す

 初物づくし変わり音の集合体 たとえばマーラー本人による交響曲第5番 エジソンによる史上初の録音はメリーさんの羊 日本での初録音は「高砂」で1903年 世界初のステレオ録音は1934年 世界初のテープ多重録音はギターのレス・ポールによる1949年 YMOも出てくるし 世界初のCDは大瀧詠一のさらばシベリア鉄道 だって 聴いていて楽しい 記録です

 今日は久しぶりに暖かい桜も咲き始める陽気 金山の姿も昨日と今日ではずいぶん違う 春だなあ でも会社でパチパチ 3台のコンピュータが頑張って働いている DVD焼いたり ジャケットデザインしたり 音の編集とか 机を行ったり来たりだ あーあ


知識人とは何か

100326.jpg Representations of the Intellectual / Edward W. Said

 この本 持っているだけでインテリに見えるか あるいは恥ずかしいか大いに悩むところである 私は知識人とはほど遠いところにいるが(でも無知じゃないさ) 絶妙な立ち位置感覚と精神的なブレーンのような(竹中半兵衛の風情 私は黒田官兵衛だい)人のことだと思っていたりする 少なくともテレビ番組に出てくる知識クイズ専属芸人のような人ではない(お会いしたことはないが 単純に色々なことを良く知っているという雑学人ではない) 知識人は詩人ではない 芸術家ではない 哲学者でもない 考えながら先入観を持ってページを次々めくる パレスチナ出身ニューヨーク育ちという著者だから マイノリティ側の立場的スタイル そういえば数年前に世界の知識人Top20なるリストを見たが 知っているのはアル・ゴアだけだったショックを思い出したり・・・本書でのサイードの知識人について定義 「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」 うなずいたり そうかなあと思ったり アマチュアであると言うことは 左右されないことで 知識人/大衆 が階級社会を構築するなら あるいは知識人が世の中の流れを作れるなら 今の日本には見あたらないか 世の中に出ていないか 60年代70年代的論壇が 本当にブログやテレビの世界での中で生まれるようなものなのか サイードの説く知識人は結局私などには理解が出来なのだ 誰をイメージすればよいのか やっぱりサイードか

 ポスト・モダンで有名なジャン・フランソワ・リオタールの「知識人の終焉」 によれば知識人とは 「人間、人類、国民、人民、プロレタリアート 生きとし生けるもの ないしはこれに類する何らかの実体的存在の立場に身を置いたうえで すなわち、ある普遍的な価値をそなえた一個の主体の立場に自己を一体化したうえで その視点から ある状況ないし状態を記述し 分析して その主体が自己を実現するために 少なくともその自己実現の前進のために 何がなされなければならないか を指示するような精神の持ち主」 述べられたのが1981から3年くらいだからとっても近いのだが言葉が難しくさらにわからなくなるので 進めなくなる フランス哲学となったら竹内先生にお話をうかがった方が少しは頭に残るか 負けだ でも我に返れば 私の日頃の行動ははどちらかと言えばアマチュアリズムではないのかな(プロっぽくないと言う意味かも 真剣味が足りないとか) 知識人なら「教養」って言葉も気になる なんだか変な文章でまとまらず疲れてきたので おしまい スミマセン 次は簡単な本にしよう アマゾンで本を買うと 次から次へと難しい本が連なって買えるから こんな風になる 実はまだ2冊同時購入したものが残っているのだ 文庫本で安いからって5冊も哲学書のような本を買ったら 漫画でも読みたくなる   

陰影礼賛 谷崎潤一郎

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 はじめにお断り 私これ以外には谷崎作品持っていない(好きなタイプの小説ではない) たまには日本的な美を考えるのも必要で 失われつつあるもの 失ったもの 忘れられていくなにか 「われゝ東洋人は何でもない所に陰翳を生ぜしめて美を創造する 美は物体にあるのではなく 物体と物体との作り出す陰翳のあや 明暗にあると考える」 本中の引用 東洋人か日本人かは考えなければならないが 私は今 家についてどうあるべきか色々と考えているので 70数年前の本が参考になるかどうかは別にして 昔読んだ文庫本を本棚から見つけてきた 大徳寺真珠庵の茶室に座れば影の中に深みを持つ陰影の芸術を感じることになるのだが 今の日本住宅は明るすぎるくらい 私も部屋は明るい方が好きなので 日本の美を語る資格もないかもしれない 漆の食器は好きで ずーっとご飯の椀は漆で しかもやや細く背の高い 光の当たり方で表情も変わる物なのだが 意外とアメリカやヨーロッパの部屋は暗いし 日本のように天井から明るい光が部屋全体を照らしていることは少ない

 この本は 日本の美や生活などについて 優しく述べられている(しかも本の厚みは薄い) 日本人ものぐさ論 男女の関係について多くを割いて論じているのは谷崎らしいのだろうか またなつかしい 琴平のとらや が出てくるのは嬉しかったり(私はとらやに小さな思い出がある) 日本人はこうありなさいと言ってくれている どこから読んでも何度でも読めるのは「さすが文豪のエッセイ こんな素晴らしい文章を書きたい」 です あっ誰が読んだとしても間違いない      

強風

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 どこやらで大木が倒れたが 金山の麓でも 1本の大木が強風でぼきっとおしまい 写真ではわかりにくいが 台風にも耐えてきたシンボルのような存在が無惨な姿 冬から春への栄養とか季節的な環境が樹を弱くしたりするのかな 夜風が強くて寝られなかったという人も多かったけど 私には関係ないのだなあ 金山への道が出来たら切られる運命だったか 道は避けて造られたか 今となっては・・・

 コンピュータについてさらに追伸 やっぱりダウンするのはCPU温度が高くなっているからではないか シリコングリスを良い物にして しっかりファンで冷却したら 落ちなくなった しばらくこれで行こう


バカなこと?

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 以前にも書いたことはある 私のメインマシンはすでに基本的に9年目に突入している 最初の形からは違うものになっているけど 少しずつ変化しているので性能も劇的に変化していない 相変わらずのペンティアム4 9年前からケースは黒から白へ(アルミから鉄にダウン)電源は350Wから400Wへ(値段はダウン)CPUは最初ペンティアム4 2.26GHzから2.4GHz 3.0GHz 現在3.2GHz そして買ってしまった写真の3.8GHz(P4最高クロック) マザーボードは途中で1回ソケット478から775へ メモリーは今回4GBへ(古い規格なので今買うと高い) グラフィックボードも買い換えようかと思ったがさらに1万円だしてどうする(これまで3回変えている) と頭の中でブレーキ 電源も不安だけど買うのを止めた これで映像処理も出来るかと言えば「無理」なんです クロック数が上がった分だけエクセルなんか早くなるけどねえ 楽しいと言えばそうなんだ 体感的には1割くらいのアップか 5分経てばわからない

 追伸 どうも電源か足りないのか「つん」と言って突然ダウンする しかたがない電源を買おうかと思ったが我慢して 1コ内部ファンを切ってみた とりあえず今のところOK 負荷をかけるとどうなるか楽しみ 何となく早くなった気もする今日この頃である 全体メモリーとCPU2次キャッシュが増えたからクロック数より効いているのかな
   

煉天地

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 大原美術館へ 半年ぶりくらいかな 毎年行ってるし特に感慨もなく「素晴らしいモノ」を目するだけ それで十分 気持ちも良いし悪い体調も良くなる(気がする) 連休最後だけに混んではいるが近くの駐車場にも停められてラッキーな私 大原美術館や岡山市立オリエント美術館でサヌカイトのライブもしてみたい(自分の好きな場所だから) 大原美術館本館2階か中庭で 曲はクラシカルに 音が想像できる 大原美術館でのライブは昔々から話しはあるから私のやる気次第かも・・・旅館倉敷や珈琲館も色々思い出しながら(経営者も皮って 入ってもかつての感慨はない) お昼ご飯は 美観地区入り口近くの「煉天地」というイタリアンへ 混雑でもお客さんも良い感じで しっかりしたママ風女史が仕切っていた ワインの品そろえも良さそうだけど(カベにはガイヤやテスタマッタなどいっぱいいっぱい並んで) 車だからね パスタランチをいただく 固めにゆでられて味も胡椒が効いて塩味濃いめ ゆっくり食べに来たい気がした

 疲れもあってか 春に風が強いとアレルギーも重なり めまいや頭痛・吐き気がしてくらくらだったけど 気分転換が出来てよかった 車検から帰ってきたBMWX3も細かく調整してもらったおかげで アクセルとスロットルとパワーの高まりの同調性が高まって良い感じ エンジンが気持ちよいなあやっぱり   

Daniel Barenboim

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 運転している今日のお供はメンデルスゾーンが作曲した「無言歌集」でバレンボイム盤2枚組 1973年にパリとロンドンで録音されているから31歳くらい 車の中は道が混んでいようが別世界になる 爽やかさと優しさにあふれる(言い過ぎ) 無言歌って変な言い方だと思うし 最初聴くときに何となく精神的な宗教的な感覚を想像したが まったく曲想が優美なピアノ独奏のための作品集 1曲目の甘い想い出にはじまり 3曲目ヴェニスの舟唄もきれいな旋律 春の歌など知っている曲も出てくるし あまり複雑に聞こえないから邪魔にならない    

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 所有するバレンボイムのCDはたった4枚(よーくチェックしたわけではないが) チャイコフスキーとマーラーのと これ 音楽的には地味で印象に残っていないけど(1回しか聴いていなかった 今日で2回目) イスラエルとパレスチナの関係で政治的発言行動をする彼らしい1枚 Live in Ramallah, Daniel Barenboim & West-Eastern Divan Orchestra バレンボイムが、イスラエルとアラブ諸国の若者からなるウエスト=イースト・ディヴァン・オーケストラを率いてイスラエル・パレスティナ自治区のラマラでおこなった2005年8月のライブ盤 イスラエルでワーグナーを演奏したり ニューイヤーコンサートで指揮台から中東和平実現を呼び掛けたりする彼の 面目躍如的記念碑か 先日紹介したカザルスのホワイトハウスコンサートのような歴史的演奏 パレスチナと聞くと紛争地戦乱の国というイメージが強く ニュースではよくミサイルが使われてたりする映像が印象的 パレスチナの実質的な首都・ラマラで演奏となると 仮に私に頼まれたとして いくら平和を望んでいてもそこでサヌカイト演奏会をするとなると 決断するには相当の覚悟がいる(ラマラは比較的平和らしい ラマラの名前は ラム・アッラーと分解され アラーの場所という意味) バレンボイムの行動には理解できないところもあったりするが ピアニスト&指揮者としてだけでなく 物言う芸術家として凄いのでは 普通に思える「運命」も状況を考えながら聴くとそれはそれですばらしいし エルガーのエニグマ変奏曲も力強い気迫を感じる 聴く側も気持ちと思い入れだ            

 

teshima

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 島を巡るコンサートも終盤に 今日は豊島でのサヌカイトコンサート すぐに産業廃棄物を思い出してしまうがいつまでも迷惑な話だろう 私にとってこの島は初めてだが 昔から私の関係する会社がこの島の道路舗装をしてきたので どこに行っても出来は気になる コンピュータソフト会社のユーザーもここにいたりする 感じとしては小豆島をのどかにした感じ あいにく天気が花曇りでその感じを堪能は出来なかった 写真は会場となった公堂で古い建物を手直しして使っていて「みんなの」ものだろう COLON単独ライブにサヌカイトの説明が入るいつものスタイル せっせと設営して私は仕事が詰まっているのでスタッフに任せて移動 豊島滞在わずか2時間 相変わらずだなあ ちなみにCDが20枚売れたらしいから 聴きに来てくださった方も喜んでくれたのか はてさて 風が強くなってきて 心配だった 明日の小豆島がまた心配 心配と言えば ここにも立派な瀬戸内国際芸術祭向け施設が建設中 間に合うのかな がんばってください きれいな現代美術らしい建物が出来上がるようです

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 夕方フェリーが宮浦港を出発するときに 太陽が見せた柔らかな光が瀬戸内海全体に降り注ぎ 白くかすんだ静かな海 高松からフェリーに乗って各島へ行くのと景色が少し違うのも楽しい

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 途中には来週コンサートをする直島が 人気現代美術島の裏側(どちらが表は知らないが) 三菱マテリアル精錬所等々 はげ山で木はあまり生えない こちら側から見るのは初めて 岡山側の宇野港から乗った 瀬戸大橋を使って(1000円だし)坂出まではほんの1時間で帰れる 近いなあ

 

何年ぶりか

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 映像処理をするのにiMac購入 MACって何年ぶりだろう 買わない理由もあまり無く 好きだったはずなのだが不思議な気もする スペックは普通のCPU2.93Ghz メモリー4GB ハードディスク640GB 最新より型落ちの24インチモデル 出来たばかりの電気屋さんに入ってすぐ(香川ではMACは買える店がほとんど無い)探した お目当ては27インチモデルだったけど見あたらず かといって21.5インチモデルを買うつもりもなかったので 開店処分品99800円と書かれたこれを即買い 安い 迷いもなくあっぱれであった OSは使い方もわからなくなっているが ソフトをダウンロード購入して早速活躍中 ハイビジョン映像をMPEG2ファイルに変換中 20GBもある巨大な1時間48分の映像これを6.4GBに このペースで行くとあと20時間は間違いなく必要で ほんとに終わるのだろうか それまでに壊れてしまうのか半信半疑ながら 祈るしかない 頑張れ
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 MACを使い始めた頃を思い出したり 私の事務所には飾りとしてMAC SEが飾ってある 表計算を初めて建設現場に使ったし 手に持って現場事務所に行ったものだ 取っ手が付いていてポータブルだったなあ 今起動するかどうかはわからないけどね デスクトップが安く買えたからiBookでも買いましょうか


焼き鳥と うどん

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 香川の定番というか 鶏肉も美味しい あまり焼く鳥やさんには行く機会はないのだが 1週間で3回目 東京高松そして坂出 鳥銀さんという坂出の人工土地(古い人しかわからない言葉)にある 東京からの客人だから 呑みながら焼き鳥で接待? これは「トリせんべい」名前そのままな内容で変わっていて面白い 焼酎呑んで出来上がりました ここはまだ2回目 坂出では繁盛しているお店と言われて来たのです
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 客人と言えば うどん屋さんでしょうが 中村にご一緒した 私はたまに行く丸亀店 そういえば飯山の店にはもう6,7年行っていないかなあ なんて思ったり 赤い天ぷらが1本しかなく 白い天ぷらをシェアしていただく 相変わらず美味しいです 仕事は上手くいかなくても美味しく食べたら「まっ いいか」なんて事になります

驚きの

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 久々にCSの音楽番組を見ていて さらに久々にびっくりするバンドに出会う 「OKAMOTO's」という18歳19歳の日本の男の子バンド ライブ映像が流れているところにチャンネルが合って 上手さに引き寄せられる 音楽番組で耳が止まる目が止まるのは あのTHE SCRIPT 以来 偏見でもなく日本のバンドを気に入るなんて無いから 奇跡的 ハンサム?なモッズ風ヴォーカル(動きは可愛いミックジャガー)と 張り切り弾きまくりギター 動きの少ないクールで指のきれいなベース 姿勢の良いドラム この4人 ザ・フーみたいだなあとすぐに思って ヴォーカルは声が良いわけではないけど魅力的 ベースの子の眼鏡がもう少しインテリ風だと似合うのに と思うも 弾き方がかっこいい 変な名前のこのバンド インタビューでは爆発岡本太郎ということ 今年は彼らだなあ と思った次第 もっとも彼らのCDを買うほど若くはないので ただの紹介 今 どれくらい人気があるのか知らないけど 良いがんがん60年代風ブリティッシュロックンロールバンドです テレビやCDよりライブでしょう

 今日は次男の卒業式 開始には間に合わず途中から少しだけと思ったが カーテン越しに覗くも シーンとしているので 入り込めず外で30分 退場した息子を見て私も学校から退場 まっ次の仕事もあるので 次男とともに仲良し家族つきあいが出来た世代で わたし的にもとてもお世話になったし一緒に遊んだ思い出たくさん ありがとうこれからも

 ばたばたした一日が終わろうとしているけど 明日はもっとばたばたかもしれない いやな予感がしている今晩である すーっと思い出せないような土曜日だと良いのだけど はい

   

本日は

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 SONYのデジタルスチルカメラDSC-HX5V 新製品届く なんだまたソニーかと言われそうである なんだかんだと言いながらがソニー好きの面目躍如 このカメラの売りは裏面照射型CMOSセンサーExmor RとAVCHDフルハイビジョン(1920×1080 60i) かな 最大画像サイズ(10M)&メカニカルシャッターで秒間10コマの高速連写 とか まあスペックよりは結局「味」なんです 少し軽くなった分 質感が後退してプラスチックがひ弱な感じ でも仕方がない(カーボン使うわけにもいかないけど 倍の値段でも良いからソニーにはそれがほしいのだ) デザインが特によいなんてこともないよくあるデジカメ風(洗練はされている) カメラ上部や裏のボタン位置はいまいちな操作感 褒めてないけど実力はある 写りもスピードも 気軽に良い写真撮れます あー奇抜でかっこいいスタイル希望だ 今開催しているカメラの展示会で出品中 ソニー初レンズ交換型小型デジカメも普通のスタイル あーあ DSC-F505Kみたいなのがほしい(また言ってる) あるいはDSC-R1(CMOSの名機)よ復活せよ ミノルタの遺産で作るような一眼レフじゃなくて お願いします

 

  今日は親父の三回忌 というか逝ってちょうど二年という日 区切りの日だけどそれはあまり感じることもなく 普段通り実家でチーンとサヌカイトをならして いつものように「おはよう」 我が家らしい それでよいと思っている お花や品物も届いたりして「ありがたいね」と母と話す ちょっと昔の写真を見たり 35年前の写真見て 当時の私が次男にとっても似ているのに気がつく みんな若いね そんな一日 少し温かい ほのぼのゆったり(ほんの2時間だったけど)気分 そのほかは相変わらず時間の使い方が悪く 予定のの半分も出来ずに・・・明日がんばろう  

 

Ladies in Lavender / Joshua Bell

100310.jpg Original Motion Picture Soundtrack

 2005年に公開された映画 ラヴェンダーの咲く庭(全編見ていない あまり見ないタイプの映画)のサウンドトラック ハンサムなヴァイオリニスト ジョシュア・ベルの活躍するCD ジョシュア・ベルがどれくらい上手くてどれくらい有名でどれくらい凄いかよく知らない ごめんなさいこれから勉強 映画のサウンドトラックだから(美しい曲の寄せ集め的)音楽そのものが主役になろうとするような音作りではないけど(物語的にはヴァイオリンの演奏が要所要所で出てくる)美しくコントロールされたとっても綺麗な演奏で感動を誘う 生で聴いてみたい 1曲目Ladies In Lavenderは何となくこれも映画「スターゲイト」で使われていた曲に似ていて(スターゲイト 映画も曲も好きなんです) 最初から引き寄せられる 最も有名なのは13曲目ドビュッシーのLaThe Girl with the Flaxen Hair/亜麻色の髪の乙女 かもしれない 私は短いけど6曲目Our Secret 11曲目Stirringsが好きだなあ 有名な5曲目も素晴らしい 結局ほとんど良いのだ いやいや心が洗われます これ以上心が綺麗になると生きていけません ははは ははは

Scheherazade / Charles Dutoit

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 デュトワ指揮 モントリオール交響楽団 1983年の録音 R.コルサコフ作曲のシェエラザードは特に第三楽章「若い王子と王女」が泣けるというので(CDは頂いた) 車の中で さらに事務所の二階で聴いてみた モントリオールが上手いかどうかも知らないけど これはとっても良い演奏ではないでしょうか 繊細で温かくゆったり物語が演じられているかのように心に伝わってきます デュトワも聴いたことが無く知らないので申し訳ない フィラデルフィア管弦楽団主席指揮者とのこと 名演だ(たぶん) 四楽章全て通して2回目聴くと 落ち着いてバランスも良いしスマートな大人の感じ ヴァイオリンの美しさが劇的だから フィギュアスケートの世界でよく使われるらしく バンクーバーオリンピックでライサチェクがフリーで使って金メダル 安藤美姫やキムヨナもかつて使って世界選手権に優勝しているらしい へー

 東京から帰ると(飛行機揺れた) 気温1度の世界にぶるぶる 今日あった次男の高校受験も本人曰く「特になにも」らしい のんびりなのか動じないのか考えていないのか 相変わらずである 高速道路はあれくらいの雪で通行止めだし 弱いなあ 私も寒さに弱いのでやだやだ 早く寝ようと思っていたのにJALとANAのマイルをそれぞれクレジットカードにしてマイルをもっとためようと思って(雑誌で紹介されていたから つい) カードの申し込みをネットで 時間がかかってしまった 嬉しいことも 石が出た(サヌカイトではありません腎臓結石の) 表現は悪いけどグニュグニュっところり 東京行くと結構歩くし色々運動になって排出しやすくなるのか

       

文ちゃん

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 神楽坂の焼鳥屋さん 文ちゃん 話は聞いていたけど初めて訪れる(ご馳走していただいたのですが) 個性的なご主人と評判だったので(確かに寡黙で口答えは御法度でしょう) 印象悪くならないように少し気を遣って入店 私は比較的おとなしく従順に店の様子をうかがいながら話をしたりするのは得意な方で 「おまかせ」美味しくいっぱいいただいて満足 お酒のたくさん呑んで少し酔ってしまった 最後の方はお隣さんとも仲良くお話し出来て 「つくね」や「なんこつ」等々最後のスープも良かった おごちそうさまでした

 その前に赤坂の「ちゃちゃ」という台湾式マッサージのお店へ 30分足裏その後全身 足裏はそれほど強くもむわけではないので耐えられたし(棒でぐりぐりされるかと思っていた) 背中に熱いタオルを重ねて気持ちよい お姉さん頑張ってくれました ありがとう 帰って背中を見たら肩胛骨のあたりが内出血 吸い玉したように赤くなっていて「効いた」 そんな感じで久々のヒットじゃ でもおかげで酒が回って回って


11人


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 家族親類11名たくさんでは無いがオヤジの三回忌 小雨の善通寺さん 少し寒い12時に読経が始まる御影堂に座って約40分 先日カセットテープからパソコンにライブ音源を撮りだしたばかり 24年前のツトムヤマシタ供音式を思い出しながら 「また来たよ」 もう一度ここでサヌカイトの演奏会をしようかな 相談中です 規模はどの程度かわからないけどそれも供養 けいの里でもと思う でも今のような中途半端な状態では出来ないという気もあり・・・

 お昼の会食は永楽亭さんで 去年もここで食べた 親類がみんな美味しいというの今年もご主人にお願いして 今年も優しい料理を堪能 品の良い薄味で統一されていて 料理のちょうど良い温かさがお店の温かさかな 刺身の熟成感が(まっ 噛んだ感触と身の甘さですが) 最後にでんぐり返り?どんでん返し?アット驚く鰻重の大サービス 満足してみんな帰途に 次は七回忌か それまで元気で また揃って

OSHIAWASENI

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 朝から事務所の片付けだー ながーい一日の始まり 整理整頓まだまだです 汚さは少し解消したので一歩前進 そして今日は昨年独立した某元社員の結婚式(名前を隠してもしょうがないけど) 私はなんとチャペルに間に合わず披露宴から 19歳年下の奥さんで すごいなあと思っていたら「私たち18歳違う」っていう人もいて そうなんですね 歳なんか気にしない気にしない とにかく幸せになってほしい そんなのは気の持ちようですよ 私も頑張ろう??? チャペルではCOLONの二人がサヌカイト演奏 ぴったりだね 私は中に入れず外で聴いていた 意外とこれがよく聞こえるのだ

1003072.jpg Juana Molina ファナ・モリーナ / SEGUNDO セグンド

 クラシック系ばかり紹介していたのですが 実はロックポップ系も買っているのです でも全く気に入らなくて出したくもなくて 今日はこれでどうだ アルゼンチ産の「エレクトロニカ」「音響系」ミュージシャン47歳 本当は全く知らずに単なるジャケ買い アルゼンチンと言うことも知らないで買ったし 何度も来日しているなんて 日本で全く知られていないと思っていたら あらごめん 彼女のお父さんはタンゴの歌手らしいし 心地よきエレクトリックと思いきや 結構ヘヴィーなところもあり 英国的ではない変わった存在感 電気的シガーロス よく似たリズム これは2枚目のアルバムで 5枚目Un Diaなどはビョークのジャケットみたいな風情 尖ったところはあまりないからちょっと不安定なBGMでも 意味するモノを考えながらでも 最初ダメでも2回目聴くと入っていける 2000年の作品で このころこの音なら最先端的扱いだったかも 浮遊   


無知な話

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 もう32年も前の話である いつものように小さな喫茶店西荻窪パペットで座っていた私は ある男のお客さんが帰った後でこれまたいつものようにガテマラを飲みながらおじさんと会話 おじさん「あの人 囲碁の先生らしいよ」私「へえー囲碁で食べていけるんですねえ」会話は続く 「強いらしいよ」「そういえばここに車が迎えに来て乗っていったことあったねえ」「大きな会社の社長さんと囲碁でもしてお金くれるのかな」 ある男の人は たまにこの喫茶店に来てたわいのない話をしていく人で 西荻窪に住んでいるらしいとしか判らない この店ではあまり客の素性など話題にしないので 静かにコーヒー飲んで世間話をする人としか思っていなかった 「強いって何段くらいだろう」「五段くらいじゃないの」

 あのねあの人めちゃくちゃ強いんだって 名人らしいよ 名人て上手いって事? ちがうタイトルの名人 ひゃー 碁聖らしい 十段らしい げげげ たたの男の人ではなかったんだ 世の中無知とは楽しいことである もっとも知らないから普通に気にもせず話をしているのであり この話の男の人「大竹英雄」さんだって特別扱いもされたくないだろうし おじさんと僕はそれ以後もこの事は知らなかったように全くふれなかった ただし囲碁の話はしないようにしようと話しはあわせていたのだが

 去年の11月に発行されたある雑誌に大竹英雄さんが登場していて 片づけの途中にちょいと目にとまって書いた次第 現在67歳だから あのころはまだ35歳くらいか 若かったんだなあ 落ちついていたイメージが残っているし 写真を見ても全然変わっていない 息の長い囲碁の世界 もちろん残るのは超一流だからでしょうが あのころ の話が出来る日もあるかな

 雑誌で語っていた言葉をいくつか 礼儀礼節はしっかり後はのびのび 人から愛される「愚か者」でいたい 囲碁をやることは心や体の健康診断 そして 負けることで強くなる下がることで前に進める・・・そういえば大竹さん 偉そうにするところが全くなかった記憶 だから普通の人だと思ってしまっていたのだろう お顔を見るとわかるなあ


 

ソース焼き


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 午後2時にもなって昼ご飯 もう食べても食べなくてもどうでも良い時間帯に まあ食べなきゃ身体に悪いと無理矢理考えて 近くの「てっちゃん」へ 久しぶりに行くとなにやら大きな建物が建っている(工事中) もしかしてうどん屋さん大きくするのか 田んぼの真ん中にあったこの店も 徐々に大きくなったり支店を出したり 頑張るんだなあ もともと地元の人がほとんどだったけど ちらちら県外ナンバー 滅多に行かないから影響はないし 綺麗になれば家族でも・・・写真は ソース焼きうどん なかなかの味である 季節によって野菜が多くなったり少なくなったり 以前は大切りの野菜がどばっと入っていて キノコもキャベツももやしもいっぱい「中」を頼んで食べきれなかった 田舎っぽくて良いし 特大でも頼んでみて欲しい 今日も「中」今でもボリューム満点なのだ お腹いっぱいいっぱいで事務所に帰る

 今日も部屋の模様替え中 はやく終わりにしよう あまり考えるときりがなくなる 思い切って棄てたり ヤフーオークションにでもかけるか 事務所が終われば「けいの里」を模様替えしましょう 一般の方にも見てもらえるような施設になるのはいつのことか せめて子供達に

1003051.jpg 少し手を休めてBGM紹介 barber adagio  other / sir neville marriner
 
 バーバー:弦楽のためのアダージョ Samuel Barber: Adagio for Strings op.11 演奏: アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ 指揮: マリナー(ネビル) 作曲: サティ, バーバー, レスピーギ, ラフマニノフ, ディーリアス他 良い曲いっぱい詰まったCDです 1曲目に弦楽のためのアダージョが流れると 力仕事は出来ない 書類を見ながら整理していると間違って違うものを棄てそうだ 心が落ちついてきて 小さなため息を一つ 7分間だけソファに沈みましょう ケネディの葬儀に使われた有名な曲 クライマックスから2曲ヴィラ=ロボスのブラジル風のバッハ第5番が流れても 立ち上がれない まっいいかもう少し 3曲目少しだけ爽やかなリュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲で 復活 頑張ろう ほんとに良い音楽達です 泣かせの仕事完璧 涙  

片付け 模様替え

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 汚い散らかり放題の事務所2階 忙しすぎて積み上がるだけの机の上 スケジュールも判らなくなって迷惑をかけてます状況 お客さんが来ても恥ずかしいから 少し少し整理整頓 たくさん棄てましょう で色々移動 辛いのは石が重いこと 写真のSOUは判らないでしょうが 一番大きなサイズで 重い物は1本20kg超 外して枠を移動してまた吊して 1時間以上使ってなかなかはかどらない 人に頼めば自由にならない 久々叩いてみたこの大物 変わらず良い音がしています(そりゃ変わらないね) この部屋で音の編集も出来るようにすれば けいの里にいちいち行かなくても良くなるのですが あーあゴミが多い 何でこんなにモノが多いんだ がんばがんば

1003042.jpg と どうして天秤が3つもあるのだろう いやはや

 昨日サッカーを見た 人が変わるとシステムが機能しなくなったり ダイナミックになったりやっぱり面白い 駒を動かすのも戦術も監督だから 強さは監督次第だね 大久保と稲本が出ていなかったけど ワールドカップもだいたいこんな感じだろう 勝てなくても日本的素敵なサッカーが見たいぞ がんばがんば

 

眠り どうでしょう

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 いっぱい届きましたコロンのデビューCD「 眠り remuri 」 3種類のサヌカイト楽器だけ使用 音は自然で無理が無く勝手に耳か体内に入ってくるか 入らず外を流れているだけか このシリーズは私が録音して編集してマスタリングしてジャケットデザインから申請まで全てやるので経費がかかりません(私がタダならですが) 録音も機材も金山けいの里にあるものだから とってもシンプル けっして音が良いとは申しません ヘッドフォンで一生懸命聴いてくださるな 大音量には不向きです 3年半前に出した「色々」はいまだにボチボチ売れています 大ヒットするものではないけど ながーいお付き合いが出来そうな感じ よろしくお願いしますね ちょっと帯の緑が明るすぎだったかな 反省 すぐに次も出るよ 同じようなデザインです ただいま編集中 サヌカイトのホームページからメールでも もうすぐアマゾンでも 私が言うのもなんですがタイトル通り気持ちが楽になります(運転中は注意) 独創的豪華で魅力的なサウンドのルース・アズールとは違うスタイル でもみんなサヌカイトが好きで 私は恵まれています 感謝 (んっ昨日とは違うな)

 きょうはおひな様とか 我が家には嫁さんしか女性がいないのですーっと通り過ぎました 最近はおひな様が町おこしの道具になっていたりするので話題に おひな様には蛤ですか?我が家ではもらい物のアサリでした 餃子をいっぱい食べて「雅な」というわけには・・・

学問の周辺 岡田節人

100302.jpg 私の生物学小史


 岡田先生(オカダトキンド と読むのだ)は何度かお見かけしたがお話ししたことはない 京都大学にいらした世界的な生物学の先生だ すでに20年近く前になるがツトムヤマシタを囲む会かコンサートの後のパーティにいらしたような記憶だけ いくつか先生の本が我が家にはあって 久々に本をひろげた もっとも興味を持って読んだのはスコットランド・エジンバラについての章で 何度か行ったことがあり 人生の中でも思い出の地だからなのだが
 
 1957年岡田ご夫妻がエジンバラ駅に降り立ったとき(私が生まれた年)の感慨は 先生の助手であった人が降り立った1979年においても 私が初めて行った1988年においても そう変わりがないことは文章から読み取れる そのすごさ 変わらない(変えようとしない)スコットランド人の気質は私がいた1週間ほどの時間のなかでたくさん見た 私もエジンバラにはロンドン・キングスクロス駅から特急に乗って行ったが 車中の乗客の様子やイングランドからスコットランドに変わったとたんに風景が極端に変わるおもしろさなどが書かれていて 学問・研究の難しさの中にもおもしろさを持ったエッセイである 私が泊まった(学生寮)エジンバラ大学にいらしたとのこと 私もイギリスに来たからミルクティだなどと言いながら朝食を取っていたことや 夜バス停で並んでいたら顔中にぶつぶつが出ている娼婦(だと思った)にかけられ(そのころエジンバラでもエイズが問題になっていたから)近寄らないでと怖かったことなど たぶん今でも変わらない町の様子だろう 

 最近の私の周辺で起こるサヌカイトについての様々な出来事は 父がそうしたように「殻に閉じこもる」か自分が主体的に動く(あるいは喜んで動かされる)事柄以外は「拒絶する」に限る と思ってしまうに十分な面倒さである この本のエピローグまで読んだ頃 その思いはたいそう強くなってしまった たくさん教えられたなあ ちょっと香川でやり過ぎたかな この4年間の活動もそろそろ変化を起こしてみたくなったしその方向に舵を切って でも信頼する音楽家や好きな友人のための努力・協力は惜しみませんです はい  

 楽譜が芸術的に見えてしまえば別だが 音楽は演奏家がいなければ芸術になり得ない 楽器も(見るだけでも良いものもあるが)演奏する人がいなければ真価は発揮できないから(その前に作曲編曲があるけど)目指すのは「正確で使いやすくて音が良いサヌカイト製楽器」を 鉱物学的 物理的 歴史的にも研究しよう 時間がほしい 時間が足りない・・・ブログに書いて少し気持ち回復した それではまた明日 明るく会いましょう 


名盤です

100301.jpg  a concert at the white house : pablo casals
 
 1961年11月13日ホワイトハウス 就任したばかり・・・・説明は詳しくしませんが大変有名なアフターディナー・コンサート 楽しそうなケネディやジャクリーンが写っています 当然ですがノイズを含めて音は良くない カザルスが素晴らしいと人は言う あまり知らないのも恥ずかしいから2枚買った内の1枚がこれだ 私にはせいぜい日本大学カザルスホールの名前の人であったことは素直に反省するも やっぱ無伴奏バッハしかり 水の流れのようなヨーヨーマが好きだなんて言ったりしたら袋だたきかド素人の様に言われるかも このCD当然最後はいつものようにカタロニアへを想う「鳥の歌」で魂を揺さぶられる風 でも途中クープラン チェロとピアノのための演奏会用小品の1,2曲目も気に入ってます youtubeで演奏している姿を見るとどう見ても「頑固者」であり 自分は自分と言い放っているかのような姿勢と目線 90数歳まで演奏活動していたとか 政治的な発言行動も多かったらしく人生も気になったので 同じくアマゾンで本も注文してみた このところポップの名盤に巡り会ってないからか クラシック系が多すぎです