セザンヌの塗り残し / 洲之内徹

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 たまに顔を出す父のお姉さんのお家 以前にも紹介したがとっても賢い人(あまりに賢いから 頭の良い「あの」私の父が近寄らなかった ははは) もう90歳である 小学時代 おばさんから論語を習い習字を習い 鮮明に覚えている そこに行くたびに「新聞や本・雑誌気が付いたことを書きつづった小さな手帳」と「面白そうな本」をいただいて帰るのだ 手帳は上質な知識の玉手箱(私にとって宝物) 本は色々 茶道から科学技術 宗教 今日は一見して面白そうな1983年発行の この本

 芸術新潮に連載されていたエッセイ 全く著者について知識もないので申し訳ないのだが 楽しく詰まるところ無く頭をひねるところもなく 気楽に読破 どこから読んでも良いから気に入ったタイトルを見つけて 当然最初は「セザンヌの塗り残し」 のっけから高松と言う言葉に惹かれたがほぼ内容とは関係なく しかもセザンヌとエッセイ内容は全く関係してこない 「気まぐれ美術館」という連載エッセイの題そのままに「きまぐれ」だ 品良く少し味があり 自分が経験した美術関連生活を綴っていくなかに ちょっとした 普通人では接する事のない知識も含まれ 美術世界の人間関係もわかったり ただ私も良くやるのだが「水増し」語句による 文章を少し長くするテクニックを多用していて 必要ない言葉もよく見かける 小説も書いた方らしいがそちらの方はどうかな 文章のきらめきより人柄というかしゃれた生活をセンス良く流しているようである 内容から「ちょっと古い時代」的であるが よく考えれば私が学生として ぶらぶら同じ街を歩いていたことに気がつき 私も古い じゃん でも時代を考えると3000円は高いわね ついでに「禁煙記」の中に出てくるサリー・テリーという歌手の歌を死ぬ前に聴きたいとかいているのでAmazonで「黒人霊歌集」を購入してしまった

 今日はホントの年度末 良い流れで一日が終わると思ったけど DVDを制作していて「完成・プレスに発注」だと思ったが 映像と音声にズレがあることを発見 ひゃー何十時間もかかったのにやり直し たぶん会社では今もiMacが一晩中頑張って20ギガもあるハイビジョン映像を圧縮していることでしょう ご苦労様です   

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