Daniel Barenboim

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 運転している今日のお供はメンデルスゾーンが作曲した「無言歌集」でバレンボイム盤2枚組 1973年にパリとロンドンで録音されているから31歳くらい 車の中は道が混んでいようが別世界になる 爽やかさと優しさにあふれる(言い過ぎ) 無言歌って変な言い方だと思うし 最初聴くときに何となく精神的な宗教的な感覚を想像したが まったく曲想が優美なピアノ独奏のための作品集 1曲目の甘い想い出にはじまり 3曲目ヴェニスの舟唄もきれいな旋律 春の歌など知っている曲も出てくるし あまり複雑に聞こえないから邪魔にならない    

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 所有するバレンボイムのCDはたった4枚(よーくチェックしたわけではないが) チャイコフスキーとマーラーのと これ 音楽的には地味で印象に残っていないけど(1回しか聴いていなかった 今日で2回目) イスラエルとパレスチナの関係で政治的発言行動をする彼らしい1枚 Live in Ramallah, Daniel Barenboim & West-Eastern Divan Orchestra バレンボイムが、イスラエルとアラブ諸国の若者からなるウエスト=イースト・ディヴァン・オーケストラを率いてイスラエル・パレスティナ自治区のラマラでおこなった2005年8月のライブ盤 イスラエルでワーグナーを演奏したり ニューイヤーコンサートで指揮台から中東和平実現を呼び掛けたりする彼の 面目躍如的記念碑か 先日紹介したカザルスのホワイトハウスコンサートのような歴史的演奏 パレスチナと聞くと紛争地戦乱の国というイメージが強く ニュースではよくミサイルが使われてたりする映像が印象的 パレスチナの実質的な首都・ラマラで演奏となると 仮に私に頼まれたとして いくら平和を望んでいてもそこでサヌカイト演奏会をするとなると 決断するには相当の覚悟がいる(ラマラは比較的平和らしい ラマラの名前は ラム・アッラーと分解され アラーの場所という意味) バレンボイムの行動には理解できないところもあったりするが ピアニスト&指揮者としてだけでなく 物言う芸術家として凄いのでは 普通に思える「運命」も状況を考えながら聴くとそれはそれですばらしいし エルガーのエニグマ変奏曲も力強い気迫を感じる 聴く側も気持ちと思い入れだ            

 

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