久々久田の話

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 あら前田さん久しぶりですね元気でしたか この前は何時来たのか記憶に残っていないけど 1年くらい?2年? まあ良いではないですか 車大好き同士の話しが出来る(今の私はダメですが) レストア中の車がもうすぐ仕上がるらしい 確か1952年の 我慢のため今の車は本田のフィットだとか いろいろ面白い話しがカウンター越しに 料理も日本酒と共に 自家製とかオリジナルな美味なる小品が続いて出されて ゆったり楽しむ 最初来た頃とはずいぶん味も変わって今の方が好き 相変わらずお客さんは広尾らしい人達ばかり(どんなの?) また来るね そのときは私の車の話しがしたいなあ 大きなイカナゴを軽く焼いたのもおいしかったし 最初の付きだし「おかゆ」も酒を呑む私には優しかった

 機械あれば必ず機心アリ 機心胸中に在すると純白備わらず たくらみ心が胸中に在すると 本来の神なる生定まらず 根源的心理が生活を支えなくなる 機械という文明の利器が人間を便利にすると 人間の心を機械のように 非情無情にして無意識的に良心を麻痺荒廃させる
 ゴーギャン曰く 自然をそのまま模写しないのです 芸術は抽象なのです この抽象を自然の前で夢見ることで引き出すのです
 無為の音 ラヴィ・シャンカール ステージに座っていながら インドの草原に座って風の響きに耳をかたむけ 風のささやきに和して演奏しているかのようだ 自在な姿でシタールを演奏する
 有為の音 インドの詩人ダゴール詩集を開いてみよう 「この偉大な宇宙の中に」

この偉大な宇宙の中に
巨大な苦痛の車輪が廻っている
星や遊星は砕け去り
白熱した砂塵の火花が遠く投げとばされて
すさまじい速力でとびちる
元初の網の目に
実在の苦悩を包みながら。
苦痛の武器庫の中では
意識の領野(りょうや)の上に広がって、赤熱した
責苦の道具が鳴りどよめき
血を流しつつ傷口が大きく口をあける
人間の身体は小さいが
彼の苦しむ力はいかにはてしないか
創造と混沌の大道において
いかなる目標に向かって、彼はおのれの火の飲物の杯をあげるのか
奇怪な神々の祝宴で
彼らの巨大な力に飲みこまれながら――おお、なぜに
彼の粘土のからだをみたして
狂乱した赤い涙の潮が突進するのか?
それぞれの瞬間に向かって、彼はその不屈の意志から
かぎりない価値を運んでゆく
人間の自己犠牲のささげもの
燃えるような彼の肉体的苦悩――
太陽や星のあらゆる火のようなささげものの中でも
何ものがこれにくらべられようか?
かかる敗北を知らぬ剛勇の富
恐れを知らぬ堅忍
死への無頓着――
何百となく
足の下に燃えさしを踏みつけ
悲しみのはてまで行く、このような勝利の行進――
どこにこのような、名もなき、光り輝く追求
路から路へと辿(たど)る共々の巡礼があろうか?
火成岩をつき破るこのように清らかな奉仕の水
このようにはてしない愛の貯えがあろうか?

 日本はインドを大事に ダゴールの様な人間が今のインドにいるかどうか知らない 岡倉天心が意気投合したように アジア的精神の凄い部分で協調できるのはインドと日本 彼が説いた「Asia is one.」 連携出来るとすれば政治ではない 


 
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