時間の園丁 by 武満徹

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 夜は雨が降り続き朝も少し肌寒い感じもしたが 夕方事務所にいても汗だくである 今年は「暑いですねえ」としか人と話をしていないかもしれない あまり言わないことにしよう 自然は意地悪をしているのではなく これが「ごく自然」というもの 昭和30年代の本を見たら「最近は異常気象」と書いてあった 結局いつもいつの時代も異常気象なのか

 自然から学ぶことは余りにも多い 自然の(この地球の)記憶の層の 深い 遙かな連なりを見出すのは 私のような者には とても容易なことではないが せめて季節毎の変化の相 その推移を感じ取れる感受性を身につけたい それは 私に 音が語りかけてくれる毀れやすい言葉の表情のいろいろを聴き逃すことがないように 働きかけてくれるだろう

 作曲家武満徹の著作 時間の園丁(ときのえんてい) 園丁とは庭師のことだが 毎日新聞の夕刊に不定期連載されていたエッセイを集めた 武満徹最後の本 柔らかな文章で 作曲と云うことの難しさや絶望感も解るが 毎日追いまくられて生活している私はに 「ストップ!」と言われているようである 自然に耳を傾け 心を自由にすれば 何かが感じられると教えられ 現代はそれが徐々に無くなっているのだから 音楽はそれらを救えるか(優秀な人達頼むよ) あるいはSACDが衰退するように圧縮された音楽だけが残るのか そんなこと無いよと思うけど 企業が作らなくなってきているのだから方向はマイナス ソニーさん頼むよね

 

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