レクイエム

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シューマン:レクイエム  演奏: バイエルン放送交響楽団
指揮: サヴァリッシュ(ヴォルフガング) ラウス(ハンス=ペーター)

1. レクイエム変ニ長調op.148
2. ミニョンのためのレクイエムop.98b

 上質なレクイエムを聴くと 力が抜けてしまい人の無力を感じる そのまま眠りたい かといって壮大な音楽を聴きながら祈るだけでは何も起こらない もう少し若かったら被災地に走って行っていたに違いない そんなこと考えると何か寂しくなって 逃げるように振り払うようにステレオのスイッチを入れた 管球が温かい赤に染まってくる そしてシューマンのレクイエムを持ち出しターンテーブルへ あまり有名ではないレクイエムだけど名作で(一般的に評価は低いらしいのだがどうでも良い) とても深い沼の縁に連れて行ってくれる音 好きだなあ シューマン最後の大作で すでに内に内に向かって音を組み立てている姿が音に映っている つらいほど 宗教音楽を作ってもやはりシューマンらしい 沈んで聴くにはこのような派手派手しくない音の方が私は好きだ 美しいメロディに死への恐怖が「見守られている」感覚に変わる気がする このサヴァリッシュのCDが一番だ ついでに云うとヴェルディはご勘弁 シューマン他も聞いてみようかな やっぱ天才

 

Robert Schumann: "Requiem, Op. 90, No. 7 Fischer-Dieskau, Eschenbach

 

痛みに満ち溢れた苦役より安らぎ
熱く燃える愛の炎からも安らぎたまえ
聖なる交感を
望み続けし者は
今やみまかりて
救い主の家にある

正しき者には明るく輝けり
星たちがその墓の上で
その者は、自ら夜の星となりて
現れ出でるであろう
その者が
主を天の栄光の中に見出だししときに

その先駆けとなれ、聖なる魂たちよ
聖なる精霊よ、慰めを失いたもうな
汝は聞こえるか?喜びの歌の響きを
祝福の音楽を
美しき
天使たちのハープが歌うを

痛みに満ち溢れた苦役より安らぎ
熱く燃える愛の炎からも安らぎたまえ
聖なる交感を
望み続けし者は
今やみまかりて
救い主の家にある


 

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