紹介したくて

201003073.jpg Hospice  / The Antlers

 

 最近ではもっとも私らしくて紹介したいバンド だから当然一般ウケはしない たくさんの人と出会い話をして色々な音楽を聴く自分 おかげで世界は広がりその代わり深さは失う 作者の意図や音の作り方を突き詰めて一枚のCDを聴かなくなり 数十回聴くこともない 気に入ればさらっと感動する うまくいかないモノだ 簡単にCDを買い 一度聴いて好きな曲だけダウンロードする時代 それに対応迎合することはない 自分に言い聞かせる

 ニューヨーク・ブルックリン出身のバンド The Antlers ジ・アントラーズ このアルバムは末期患者のための病院で働く人とその患者の関係をテーマにつくられた作品という 囁きかけるように訴えるように静かに歌うヴォーカルとギターのPeter Silbermanからは信念を感じ クールで知的な雰囲気をもつキーボードのDarby Cicci スキンヘッドで孤独にしっかりビートを刻むドラマーのMichael Lerner 静かに始まって感情がコップからこぼれ落ちるように激しくドラマチックになる彼らの世界 Silbermanのソロプロジェクトから始まり二人が正式メンバーとなった個性的なこのバンドは これからしばらくは才能あふれるインディーズバンドとして私を興奮させるに違いない 

 ライブとCDの比較では私はライブが好きだ CDは必要以上(思うに)に作り込まれ多重録音が目立ち 当然自然ではない 私が好きではない付加されたノイズ風サウンドも ライブでは素直に響く 再来日が待ち遠しい   

 

The Antlers - Kettering

 

The Antlers - Bear

 

 いかが 彼らの音楽は 客に向かって演奏しているのではなくて(だいたいうつむいていてオーディエンスの方を向いていないぞ) 演奏している場に我々がいる感じ エンターテインメントからは離れた場所にいる 売れなくても良いじゃない

 

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