福島県知事

 

 佐藤雄平様へ 電話をするわけにもいかず 友人(勝手に思っている)として遠く離れた四国から身体を心配し 心が折れないことを祈るばかりです 落ち着いたらまた昔のように笑いながらお酒を呑みたい サヌカイトの演奏も喜んでくれるのではないかと思うのです テレビで観る知事は悲壮感と疲れが見えます 駆けつけられなくてすみません 私は悩んでいます

 初めて佐藤雄平さんに会ったのはもう20年も前でしょうか 建設会社の社長になった私は 父に「ある政治家に挨拶に行ってこい」 と言われ 衆議院議員会館へ (その政治家という方が 昭和30年頃何人か一緒に お金もないのにヨーロッパに見聞をひろめる旅行に行ったという  父の20代からの友人で今も現役議員さん) そこで敏腕秘書をされていたのが佐藤さんでした たまに伺ううちに気に入ってくれて議員室で世間話をするようになった 仕事の話を一切しない お願いしない私は変だったのかもしれない 秘書を引退したら今までの経験・人脈を生かして地元福島県の町長をしたい そのように語っていたが あるとき 選挙に出るならどこの党がよいかな と私に訊いてきた 私は・・党でしょと そして佐藤さんは民主党系無所属で福島県の参議院議員選挙に出て当然のように当選 その存在から自民党でも民主党でも当選したに違いなかっただろうといわれた

 参議院議員時代に佐藤さんには色々な人を紹介して頂いた 若手の議員さん達 すれ違ったある党の党首に 「こいつ新しい秘書」 と私を紹介するくらいだから 党を超えて冗談も言えるつきあいができる人柄 私も勉強になり 今でも親しくつきあっている(有名になった)政治家もいる 日本の姿について話が弾んだり 道州制には違和感を持っていて議論したのも楽しい思い出 ところがあるとき 議員を辞めて福島県の知事選に出なきゃいけないかもしれないといいだし 悩んでいるようだった そして参議院議員を辞して知事に当選 私は福島県庁舎にアポなしで訪ねていった(私はそんなことが好きなのだ) 不在で会えなかったけど 伝言と出来たばかりのサヌカイトのCDを置いて帰った(後で電話いただき) 意外にも福島県庁舎は古い建物で質実剛健 私の地元とは大きな違い と 感心した記憶がよみがえる それから6年 プルサーマルを受け入れるなど原子力に理解を示す政治をした知事は辛いと思う 信頼を裏切られたという自分の決断への様々な思いがあるかもしれない 私が知っている佐藤雄平という人物は 明るく豪快だけど人情味のある人だし 気遣いの人だからとっても心配 やっぱりTOPは大変だなあ

 もう少しで原発災害は沈静化するかもしれない もしかしたら酷くなるかもしれない 日本の国土に与えた後遺症は何十年も続く 日本の未来がかかった 今 私は何をするのか

 

 

  

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