チャイコフスキー 交響曲第4番 / カラヤン ベルリンフィル
(1971年録音)
カラヤンが好きいうと「ど素人」みたいに言われる時もあるが 小学生の頃手にしたレコード(飾りに近い)が カラヤン&ベルリンフィルだったからしかたがないじゃない(しかも今でも持ってる)と開き直り この音を聴いてくれと言いたくなる 凝縮され弾けるような高揚感と格が違う上手さ 特に管楽器のすごさ 冒頭のホルンとファゴットのファンファーレからドラマチックで天井から天空に飛んで行く これが最高傑作と云われるのも判る(私でも) チャイコフスキーの人間性とか繊細さと帝王皇帝カラヤンがぴったり来るかと言えば疑問 絢爛豪華でもイメージは違う しかし結果がすべてです あまりにも「どうだ」って感じが嫌みかもしれないくらい
この4番は結婚して奥さんとうまくいっていなかった神経質で内気なチャイコフスキーが 良き理解者であった女性に支えられて(精神的に経済的に)作り上げた作品と云われている ノイローゼになり自殺まではかったそうで その女性がいなかったらその後の彼は無かったのだから その女性とは文通1200通だけで一度もあった事がないという 時代というか美しいというか
クラシックを聴く時間はそれほど多くなく かつ真剣に批評するぞ的聴き方ではないので単なる紹介です 途中音が割れているという言い方をされるこの名盤 ダイナミックレンジがあまりにも広い ベルリンの教会で録られたので純然たるライブではないけれど 迫力が彼らの全盛期を確信させる 自分自身の勢いが欲しくて聴いた 下は短くてしかも1973年の映像だけど感じだけでも
Tchaikovsky Symphony No.4